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第四十二回 キャリアデザインは口に出して言え 福永健司のキャリア論

紫に塗りつぶせ

2017年10月06日(金)
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情熱的でありたいです。
 
 私がサービス・ホスピタリティ業の世界で生きていこうと考えたのは学生アルバイトではありましたが、最初にこの業界に身を投じた東京ディズニーランドでの経験からです。
 
 ご存じの方も多いとは思いますが、ディズニーランドではフロントラインであるステージ(すべてがショーなのでゲストに関わるエリアをこう呼びます)に立つ前に数日間をバックオブハウスでディズニーの歴史から哲学を含めた様々な研修を受けます。アトラクションキャストとしての実際のゲストとのやりとりに加え、ここで学んだウォルトディズニーの言う「情熱を持つ1人は情熱を持たない100人に勝る」という金言は18歳であった私に深く刺さり、それ以降、どんな環境におかれようと常に情熱をもってことを行なう気構えで臨んでいます。

 

スキルや知識は足し算。すなわち時間と経験を積めばある程度の状態には仕上がります。
一方で、内から湧き出る情熱は掛け算として考えられますので情熱が強ければ強いほど威力を増し、結果としてはものすごい飛躍を期待することができます。

 

(スキル+知識)x 情熱 = ∞
 

 この公式上では情熱の有無が鍵となりますのでもし情熱がない場合は0となり掛け算が故、最終的な結果は0となります。
 
 上述は理屈・理論の話ですが、現実社会であなたならスキルや知識が高いが情熱をあまり感じられない方と、スキル・経験は見劣りするが情熱のある人の2人がいるとすればどちらと働きたいですか?(あるいは採用しますか?)

 もちろん、おかれた環境や状況により四の五の言わずにスキルがある人間を使うことが必要なこともあるでしょう。しかしながら長期的な視点でみれば多くの方が後者のスキル、経験が見劣りしても情熱を持つ前向きな人と仕事をしたい、あるいは一緒にいたいと考えると思います。
 
 情熱は理屈でなく、自身が好きであるもの、興味が強いもの、得意なものからインスパイアーされ、セルフモチベ―トするものです。すなわちキャリアデザインを考える上で欠かせない要素になります。仕事は楽しいものばかりではありません、むしろ辛いものや憂鬱なものが多いのが現実です。従って雨の日や風の日にも負けない情熱をもって取り組めることが必要です。


もう一つ必要なのが、覚悟
 
 また、同時にキャリアデザイン上では冷静な“覚悟”が大事であるとも考えます。
“覚悟” 辞書を引くと次のように説明があります。
 
「危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること」
 

 
 物事の大半は最初からうまくいかないことが多く、置かれた環境や立場、または配られたカードにより運、不運があったりし、とかく困難な状況になりがちです。
 つい他人と比較し、自身の状況を嘆くこともありますが、厳しい言い方をすればそれは“覚悟”が足りないからです。ですから、ちょっとやそっとではめげない内に秘めた“覚悟”をもってことに臨むことを忘れないでください。
 
 真っ赤な“情熱”と個人的ですが敢えて色でいえば青い、冷静な“覚悟”。
 
 この二つを持ち合わせ、赤と青の混合色となる紫でキャリアデザインを塗りつぶしてください。
 
 


 

情熱と覚悟がほしい



 

福永 健司
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル  総支配人
福永 健司 プロフィール

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