霞ヶ関キャピタルグループのfav hospitality group㈱が、小豆島に「edit x seven 瀬戸内小豆島」を2026年1月26日にソフトオープンした。3月にはグランドオープンの予定で、同地でのホテル開業は実に34年ぶりとなる。本施設は、同社が展開するハイエンドライン「seven x seven」の世界観を受け継ぎつつ、滞在体験を丁寧に編集するホテルブランド「edit x seven」の2店舗目となる。瀬戸内海を眼前に望むWEST棟とEAST棟の2棟からなり、全45室・9タイプの異なる客室を備えたラグジュアリーホテルだ。140㎡を超えるオーシャンビューの客室やプール付きスイートルームなど、ゲスト一人ひとりの過ごし方や自分らしさに合わせて選べる、自由で心地よい上質な空間が揃っている。
サーマルスパ「SPA edén SETOUCHI」内観。6:00〜24:00の間、朝日、日中の海景、夕景、月光、そして満天の星まで、時間ごとに表情を変えるスパ。水出しハーバルウォーターやフルーツポンチも用意された環境のなか、自然の流れに身をゆだねるチルタイムは、日常の喧騒から距離を置くひとときとなる
そんな新たな施設に同社が初めての試みとして導入したのが、サーマルスパ「SPA edén SETOUCHI」だ。同スパは、2022年に千葉県勝浦市で誕生したオールオーシャンビューの複合施設「edén」を展開するソルト・グループがプロデュース。“どこにもないはずの楽園”をコンセプトにする「edén」のエスプリと知見を活かし、瀬戸内小豆島の自然と風土を取り入れた、同地ならではの空間を実現した。
今回、同スパをプロデュースするにあたり、ソルト・グループCEOの井上盛夫氏は、時間ごとに表情を変える瀬戸内海の景観に、サーマルスパの楽しみ方に幅を広げる可能性を見出したという。その背景には、学生時代に関西の須磨海岸でビーチハウスを手掛け、海辺で過ごす時間の豊かさを肌で知った経験があるそうだ。さらにその後、世界中の海を巡る中で、朝日や星空を仰ぎ、風や光を全身で感じるひとときこそ究極の贅沢であることに気づいたという。また、当時すでに小豆島を含む瀬戸内海の島々をクルーザーで巡るプログラムを作るなど、瀬戸内海の自然や島々の魅力に触れてきた経験も、同スパの空間設計に活かした。施設屋外に設置されたインフィニティプールやジャグジー、サウナ、屋内風呂、水風呂に至るまでいずれの場所からでも瀬戸内海を望めるようにしたのだ。さらに自然に身をゆだねるチルタイムに加え、夜間はカラフルなライトアップを施し、「edit x seven」らしい華やかな演出も導入した。
まだ日本では施設数が少ないサーマルスパだが、世界的には健康維持・精神的充足・社会交流を行う“ウェルネスの核心拠点”として認知されている。同スパもそうした役割を意識して設計されており、水着着用のため男女一緒に利用できることに加え、傷などを理由に大浴場の利用を諦めてきたお客さまも、開放的な気持ちで憩うことができる。「seven x seven」ブランドが掲げるセルフホスピタリティのコンセプトも体現されており、瀬戸内海の魅力を巧みに取り入れながら、スパの持つ多様性が表現された洗練された空間となっている。これも、「edén」×「seven x seven」だからこそ生まれたといえる。
レストラングランドメニューから、‟小豆島醤油を使った黒アヒージョ“や”小豆島鮮魚のカルパッチョ“、”バニラアイスクリーム 小豆島のEXバージンオリーブオイルと黒胡椒“など。土地の恵みを活かした料理が並ぶ。ランチはパエリアを主役にしたドリンク付きのコースを用意している
次に朝食からディナーまで提供するレストランでは、小豆島の豊かな自然が育む野菜や魚介類に加え、小豆島特産のオリーブを飼料としたオリーブ牛やオリーブハマチを用いた地中海料理やスパニッシュを味わうことができる。また、朝食のビュッフェでは、日替わりで白と赤の瀬戸内味噌を使ったスープや、ソスペインの代表的なサンドイッチ‟ボカディージョ“を提供する。ドリンク類も小豆島の地酒、ワイン、地ビールを揃え、料理と合わせて幅広い嗜好に対応する。スパ同様、食の面でも‟島を味わい、島でととのう”空間に仕上げた。
加えて、「edit x seven 瀬戸内小豆島」では、セルフホスピタリティの楽しみを充実させるため、醤油やオリーブ、酒蔵など、地元文化を体験するアクティビティプランにも力を入れている。今後は島内の散策をサイクリングで楽しんだり、SUPなどのマリンアクティビティのジャンルでもプランを揃えていく予定だ。
fav hospitality group㈱では、今後も様々なブランドでの開業が数多く予定されており、「edit x seven」ブランドも然りだ。各開業地の魅力を活かし、セルフホスピタリティをフィーチャーした滞在のスタイルを提唱する同社は、日本の観光スタイルに一石を投じる存在として成長している。今後の展開にも注目したい。
「edit x seven 瀬戸内小豆島」
http://https://editxseven.com/setouchi-shodoshima/








取材・執筆 毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp




