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第59回 伊藤 淳  カスタマーを見よ、発想を変えよ、パラダイム転換こそが ホテルウエディング復活の近道

第59回  「進行の選択肢づくり」

【週刊ホテルレストラン2019年05月31日号】
2019年05月31日(金)
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 今回のテーマは「進行の選択肢づくり」です。現在の「披露宴」は親が主催者となって2 人を披露する目的で進行は構成されています。ですからスタートはご両家ご両親の中央に新郎新婦が位置する形で迎賓を行ない、皆さんを迎え入れた状態で「おふたりのお披露目イベント」の進行が始まるわけです。新郎新婦入場、プロフィール紹介、主賓あいさつと続きます。しかしこの進行はあくまでも従来の「披露宴」のものです。現在のカスタマーは果たしてこの枠組に収まるのでしょうか? そんなはずはないでしょう。現在の主催者は「ご両親」から「おふたり」に移行しているのですから。
 
 その結果、カスタマーからは「自分たち中心よりもゲストに楽しんでほしい」「ゲストと近い距離感でおもてなしがしたい」といった要望が強くなってきているのです。つまり「自分たち中心のお披露目型の進行」から「ゲスト中心のおもてなし型の進行」を求めるケースが多くなってきているのです。しかしながら現在はあくまでも従来の披露宴の進行をその都度アレンジする対応に追われてしまうため、調理部門やサービス部門に毎回交渉する必要も生まれ、かえって業務を複雑化させてしまっている可能性が高いのです。
 
 さらに交渉の結果、他部門から「NO」の回答が出てしまった場合、それをカスタマーに伝えなくてはいけないというストレスと、交渉に要する時間が増えてしまうのです。これがすべてではありませんが、このようなストレスが積み重なることがモチベーションの低下や離職につながる要因となるのです。
 
 現状を改善するためには、毎回交渉する必要のない「進行パターンB」「進行パターンC」を作ることが重要なのです。従来の披露宴の進行はあくまでお披露目型の「進行パターンA」なのです。例えばおもてなし型の「パターンB」の進行の場合、新郎新婦による会場内迎賓から新郎新婦みずからがゲストに席のご案内をして、ゲストと一緒に写真を撮影するなど近い距離感から始まります。その後、ゲストの皆様がすべて席に着き歓談が落ち着いたところで新郎新婦のごあいさつ。お互いの紹介を皆様にしたのち、早速乾杯に移っていきます。
 
 コラムの中で2 時間の進行パターン例をお伝えするのは難しいためパーティのスタートの一例になりましたが、ぜひこの先は皆様で考えていただいても良いかもしれません。いずれにしても大切なことはイレギュラーな進行に対応するのではなく、先んじてニーズの高い進行のレギュラーパターンをいくつか準備しておくことで多様化するカスタマーにも対応できる上に、業務効率も上げることが出来るためウエディングプランナーの「働き方改革」につなげていけるのではないかと感じています。次号では「空間」のパラダイム転換について考えてみたいと思います。
 

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