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連載13 宮北結僖 ロボットにならない人材を育てる 

連載13  『チームワーク力が高まるワークショップ』

2017年09月01日(金)
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■宮北結僖(みやきた ゆき)プロフィール
株式会社 心に響く話し方 代表取締役  http://www.genkyo.net
一般社団法人日本心に響く話し方協会 代表理事  http://www.genkyo.jp
【略歴】
西田敏行・緒形直人率いる劇団青年座を経てTV・舞台等で活躍
(役者名:宮北由季)20年の俳優実績と2000組のブライダル司会者の経験を生かし、現在「言響(心に響く言葉で話す)スクール・セミナー」を主宰。
「実践型体感スクール」として定評がある。個別レッスン・言響表現塾・言響インストラクター塾をベースに「内容以上に、心を伝える話し方」を東京・大阪・福岡で指導。各地より受講生が集まる。
著者/ 「お客様の心に響く話し方」(BAB出版)
「話し方お悩みカイケツアドバイス」(あさ出版)

 
AIにはAIにしか、人間には人間にしか出来ない事がある。
AIと戦うのではなく人間にしか出来ない仕事をする。
 
某企業様の社員研修に入った時の事。
そこは飲食業なのですが、共に働くメンバーには「社員」「契約社員」「派遣」「パート」「アルバイト」と、様々です。
 
仕事に対しての温度差が激しく、忙しい時 チームワークが中々上手くいきません。
互いにカチンと来るところが出てくると、どうしてもそこばかり見えてきてしまいます。
 
そんな場合、朝礼などでできる「チームワーク力を挙げる、ワークショップ」
是非やってみてください
 
●3~4人一組になります(A・B・C・Dさん)
●AさんはBさんの
「良いところ、助けられたところ、嬉しかったこと、真似しようと思ったところ」
これを Bさんへ感謝の気持ちを込めてCさん・Dさんに報告してください。
(約1分ずつ)
 
これを順にやっていきます。
 
これを先に述べた企業研修でやりました。
大学生アルバイトの男性(S君)が、50代契約社員の女性(Tさん)に言いました。
 
S君「Tさんは、朝来たら掃除をする前に まずは食器やグラス、鍋は全て棚にしまいなさい。もしくはふきんをかけなさい。それから掃除をはじめなさいって言うんです。正直「別にどっちでもいいじゃん」って思っていました。
でもそれって、掃除をした時に万が一塵やごみが食器についたら大変なことになるってことだったんですね。Tさん、ありがとうございます」
 
 
それを言われたTさん、涙を浮かべていました。
あとでトップに聞いたところ、TさんはいつもS君のことを「動きが鈍い」「おぼえが悪い」と、愚痴をこぼしていたそうです。
 
でもS君の発言を聞いて『私はS君になぜ、食器を先に片づけなくてはいけないか、その理由をしっかり伝えていないことが問題でした。勉強になりました』と報告があったそうです。
 
相手の「良いところ、助けられたところ、嬉しかったこと、真似しようと思ったところ」を言う。
最初は中々出てきません。でも見つけてください。そういう眼で相手を見ることが大切なのです。
 
職場で相手の嫌なところが目に付くと、このTさんのようにどうしてもそこにエネルギーをとられ、いやな気持ちで一日を終えます。
それは間違いなくお客様に影響を与えます。
 
魅力的なスタッフさんは「楽しそうに仕事をしている人」です。
ならば、そんな魅力的な人になるにはどうすればいいか?
 
はい。自身が「仕事が楽しくなる工夫をする」だけです。
 
思いました。『仕事は祭りだ』と。
 
夏には全国各地でお祭りが催されます。
そしてそこで屋台出している人や、盆踊りで踊っている人たち、集まっている人たち、誰もが楽しそうです。
 
楽しむために集まってくる。
楽しいお祭りにするために、出店する人も何日も前から準備して。
その準備も楽しそうで。
 
集まった人に喜んでもらうために、ウキウキしながら準備をする。
集まる人たちも、最初から笑顔でウキウキしながら集まってくる。
 
なぜなら
「お祭りは楽しい場所だってことがわかっているから」
「お祭りに関わっている人たちは、みんな楽しそうだから」
 
だれも
「人がこなかったらどうしよう」
「失敗したらどうしよう」
なんて考えない。考えたこともない。
 
お祭り(仕事・現場)は楽しい場所
お祭り(仕事)に関わっている人たちがみんな楽しそう
 
自分が楽しく過ごすためにも、相手の嫌なところを1つ見つけたら、いいところを2つ見つける。
そうやって、自分で少しでも楽しく働ける工夫をしてください。
それが結果お客様には「このお店にいくと元気になる。また行きたい」になるのです。

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