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第三十回 キャリアデザインは口に出して言え 福永健司のキャリア論

順張り?逆張り?

2017年02月10日(金)
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 私は過去に4回の転職と、チェーン内ではありますが7回ほど所属ホテルを異動しています。その中で強烈な「逆張り」が2回ほどあります。

 特に、その2回については個人的な迷いもありましたので友人や知人にその内容を相談しました。その時の皆のアドバイスは“No”。10名に聞き10名が見事なまでに口をそろえ「やめておけ」というものでした。つまりは私自身が感じていただけでなく客観的にみてもその2ケースはまさしく「逆張り」だったのです。

 しかし私はへそ曲がりという側面があるのも事実ですが全員が全員、「やめておけ」というアドバイスがチャンスと思え、敢えて“逆張り”で挑戦することにします。

 想定通り両ケースとも着任当初から、自身が想像を超えるチャレンジングで多くの試練が待つ環境でしたが今、思い返せば現在の自分があるのはあの機会をリスク承知で受けたことがスタートであるという事実と確信があります。

 逆にあの機会に行動を起こさず “たら・れば” ではないですが当時の環境のままでいる、すなわち逆張り行動を “しなかったら” 、ということを考えますと青くなります。

 数年後にわかるのですが、あのままリスクを取らず元の仕事をしていたらその後、私の担当していた職務は縮小に向かっていたので自身のキャパシティや視野に広がりがなく大きな成長ができなかった確率が圧倒的に高かったのです。しかしながらこの2つの大きな試練は自身を伸ばす、またとないチャンスだったのです。結果論ではありますが、少なくとも私の場合はやっておいて良かったと120%言いきれます。
  
 やっておけば良かった人生と、やっておいて良かった人生は言葉にすると少しの違いですが結果としては大きな差になります。
 

 
 最初の一歩を踏み出せるかが明暗を分けます。守りだけでは大きく成長が望めないことが多く、攻めて、動いて活路を見出すことが求められる時もあります。
勝算もなく、プランB(もし動いてみたが上手く機能しない場合の代替案)も持たずやみくもに突き進むことはあまり賛成できませんが1度きりの人生、リハーサルもない環境下では「迷ったら進む、攻めてみる」というのもひとつの考え方です。
 
いずれにせよ皆さん自身のビジネスライフであり、人生です。選択権は皆さん一人一人にあります。


 
 

ピンチはチャンス、チャンスはピンチの顔をしてやってくる
 



 


福永 健司 プロフィール
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