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第230 回 北村剛史  新しい視点「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜 

第230 回『価値増殖とホテルインスペクション』 

【月刊HOTERES 2016年08月号】
2016年08月12日(金)
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北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MAI( 米国不動産鑑定士 )
MRICS(英国王室認定チャータードサーベイヤーズ)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事
 

 新規競合ホテルの参入があれば、その影響を受けます。
自社が販売単価を下げ稼働率を獲得しようと考えても、周辺競合ホテルまで同じ戦略を取ってしまいますと、単価が下がるだけで、稼働率に影響を与えない可能性もあります。つまりホテルは、外部環境と常に人、モノ、情報が解放され、つながっている商空間であり、外部環境のさまざまな影響を受ける「開放系」と言われる環境の中で事業を営んでいるのです。そしてこの「開放系」という環境にあるということに非常に大きな意義があるのです。以下では、「開放系」という環境において求められる運営とはどのようなものなのかについて考えてみたいと思います。
 
 通常、建物は時間の経過に伴って競争力を低下させてしまいます。一方で、サービスやスタッフの接遇力は、顧客からの情報フィードバックを蓄積し、それを生かす仕組みを有していれば、逆に競争力を引き上げ続けることも可能となります。建物に関しては上記の通り競争力は次第に落ちていきます。例えばデザイン性を重視する顧客は多く、ビジネスホテルでは41.5%、シティホテルでは54%、リゾートホテルでは63.5%の顧客からデザインホテルが支持されていました。
 
※デザイナーが関与しているような「デザインホテル」に対して実際どれほど顧客ニーズがあるのか調査したことがありました(全国の男女200 名に対するインターネット調査、2014 年、弊社実施)。

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