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第五回 キャリアデザインは口に出して言え 福永健司のキャリア論

キャリア構築は投資の手法で実践せよ その②「時間とうまく付き合おう」

2015年10月21日(水)
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 キャリアにおいては、学校を卒業したらもう勉強の類はまっぴらごめんとばかりに日々忙しさにかまけて惰性に過ごしていくよりは、毎年とは言わなくてもこつこつとおぼろげでも見えている将来を見据えて少しずつでも行動を起こすべきです。
 
 身近な例であれば語学などはその最たるものでしょう。海外旅行等で刺激を受けると一時的に勉強をする人もいますが、ある程度のレベルになってもやはり使わないと忘れるし、特に会話では言葉がでてこないこともあります。また、ITや会計の知識も日進月歩的で進化しており、常にブラッシュアップを必要とし、それに対応することによって幅や深み、重みがでてきます。
 
 金銭的な利ザヤや利息はつきませんが、これらの行動は間違いなくご自身のキャリアを構築する際に結果としてものすごい投資効果が得られると思います。
 


 ひとつの事をそれなりのものにするには1万時間が必要と言われています。1日3時間を使った場合で10年。取り組み方にもよりますが長期間の自身運用により10年後にはそのエリアではかなりのエキスパートになれる可能性は十分にあります。
 
 キャリア構築では逆算してデザインを組み立てる必要があります。例えば、40歳で総支配人になりたい現在30歳の方は、その目標まで10年。これからの3年、5年、10年で何をしますか? しかしながら足し算的発想ですと日々の仕事・生活に忙殺され、“想い”だけで時間が瞬く間に過ぎてしまします。
 
 そうではなく、現在から40歳までの10年を考え引き算をするのです。40歳で総支配人を目指すのであれば38歳で副総支配人になっておきたいところです。そのためには35歳までには遅くとも部門長になっておきたいものです。そして33歳ではマネージャー以上。現在のポジショニングからして可能性があるのであれば、必要な経験・知識・スキルはなんでしょうか? 35歳で部門長ということは、現在の立ち位置からは5年。理想とする部門長職に必要で、自分にないものは? それはいつまでに、どのように会得しますか? 34、33、32、31歳のあなたはそれに向けてどういう立ち位置で、何をどの程度、自身として実現しておかなければなりませんか? そして、今日は何をしている必要がありますか?
 
 窮屈な生き方かもしれませんが、「逆算して今日はあるいは明日までに何をしているかを分っており、実行すること」これをやっている人と、やっていない人の差が歴然なのは明白です。

 

今からでも遅くない、時間を味方につけませんか?


 

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