新たな装いと磨き抜かれたサービスを以って、京都の老舗ホテルとしての立ち位置を明確にする

京都・東山区に位置し、ノーベル文学賞作家・川端康成氏が愛した数寄屋風別館「佳水園」を有するホテルとしても知られるのが、「ウェスティン都ホテル京都」である。伝統と風格を兼ね備え、国内外問わず多くの賓客より寵愛を受けてきた同ホテルは、1890 年遊園地「吉水園」の開業をはじまりとし、1900 年「都ホテル」へと改名。そこからホテルとしての歴史を歩みだした。その後、24 年新本館新設、66 年ウエスタン・インターナショナル・ホテルズとの業務提携、88年全館リニューアル、2002 年現名称への変更など、京都の近代化とともにさまざまな変化、発展を遂げてきた。そして2020 年、同ホテルは創業130 年を迎え、今一度「京都における老舗ホテル」としての立ち位置を明確にすべく変革に勤しんでいる。今回は総支配人を務める北村氏より、数年にわたる大規模リニューアルの概要から、創業130 年への想い、そして、現在の取り組みについてお話を伺った。

Profile
北村 恵司 氏
(Keiji Kitamura)

1953 年生まれ。77 年3 月上智大学外国語学部英語学科卒業、同年4 月㈱都ホテル入社。2009 年5 月ウェスティン都ホテル京都副総支配人、12 年6 月㈱近鉄・都ホテルズ執行役員へ。同年6 月金沢都ホテル総支配人、14 年6 月同社取締役へ。15 年6 月シェラトン都ホテル東京総支配人、18 年6 月同社常務取締役を経て、19 年６月同社専務取締役およびホテル運営本部ウェスティン都ホテル京都総支配人として現在に至る。