ウイルスを抑制させるユニットも9 月に発売

■新商品のCare222™ についてもお聞かせください。
日本初。人の目や皮膚にも安全なウイルス抑制ユニット「Care222™」は人の皮膚や目に安全でありながら、紫外線が本来持つウイルス抑制・除菌能力を保持した新しい殺菌用光源です。Care222™ の最大の特徴は、常時使用可能であるということです。従来の紫外線光源とは異なり、有人環境でも環境表面や空間を継続的に除菌したり、ウイルスを抑制することが可能です。Care222™の発売は2021年を想定していました。新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、「今、一日でも早く商品化することが社会貢献企業としての使命である」と経営陣が意を決し、開発人員を増強し発売を1 年前倒ししました。

■開発の背景を教えてください。
2012 年に米国コロンビア大学が、200 から230 ナノメートルの光は動物に害がなく殺菌ができることを発見し特許化しました。そこで当社は、コロンビア大学と全世界における独占実施契約を結び、臨床を積み重ね、人に安心・安全な光源として世に送り出すことを決めたわけです。

■どのような効果が期待できるのですか。
病院の中でのウイルスや細菌の制御です。従来の殺菌灯は、人がいるところでは使えないという大きな課題がありました。なので、利用シーンがかなり限られていました。一方、Care222™は人に害がないということであらゆるところに設置できますから、病院だけでなく、空港、介護施設、学校、幼稚園、保育施設などでも役立ちます。

■ホテルでも有効ですか。
エントランスの天井につけて、人が自由に往来するところの空間を綺麗にすることができます。また、最近非接触を意識している方が多いのでエレベーターなどのタッチ部分に照射して除菌するとか。住所や名前をサインしたりする受付のテーブルを綺麗にしておくために設置するのも有効だと思います。

日本初。人の目や皮膚にも安全なウイルス抑制ユニット「Care222(TM)」

■どのような形状なのですか。
Care222™照射機を天井に設置します。光はそこから出てきます。照射エリアは約3 帖です。ホテルのエントランスでは、まずは天井に複数台お付けになられることをお勧めします。後は、向きや距離を調整するだけです。トイレの個室の天井に設置するのも得策です。広いエリアになった場合には、これを複数付けるのか、あるいはランプ自体は当社の得意技術なので大きいランプを製造することも可能です。

■コロナ対策にも効果はあるのですか。
まだ新型コロナウイルスでの、実証はできていません。ただ、インフルエンザなど複数のウイルスには有効であることが分かっているので、新型コロナウイルスにも大いに効果が期待できると考えています。

■発売時期はいつですか。
今年の9 月です。販売は代理店を通じて行います。取り付け工事、電気配線工事、紫外線の対応をクリアしていただける代理店と連携していく予定です。

■今後の展開を教えてください。
ゼフィリアもCare222™も光源はエキシマランプです。このコアテクノロジーは変えずに、今後は光のメーカーならではの技術を活かして、ホテルの環境衛生に役立つ色々な商品ラインアップを提供していく考えです。ゼフィリアはハイエンド、高級品に位置づけられるものだけに、廉価版の商品化も視野に入れています。今後、ホテルの施設で起こりうる衛生管理については、当社のエキシマソリューションでさまざまな安心・安全を提供していきます。われわれは、ホテルの皆さまにはおもてなしやサービスに特化していただきたいと願っています。テクノロジーで解決できることは、テクノロジーを活用すべきだというのが当社の考えです。