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特集 ポルトガルワイン産地「ヴィーニョ・ヴェルデ ツアー2019」緑のワインに迫る

2019年11月05日(火)
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VINHOS NORTE

家族経営の3代目、輸出に力を入れているこのワイナリーは、自社農園が100ヘクタールあり、さらに提携農家からもブドウを購入してワイン作りを行なっている。ローレイロ、アリント、トラジャドゥーラなどの伝統的な微発砲の白ワインから、ガストロノミーに合わせたガスを入れないタイプなど、食事に合わせていくスタイルも提案している。

Quinta Da Arcas

ポルトガル内で生産量が2番目を誇るQuinta Da Arcas。400万本分作っており、そのうち300万本をボトリング、100万本をバルクで出荷している。
全体的に酸が控えめで、バランスの良いワインが多く、食事に合わせやすいという印象だった。1982年に設立し、その前からワイン作りをしていたという。家族経営で、ブドウのテロワールを、土地のもたらすものをそのまま表現する。コンセプトは「誠実なワイン」。コストパフォーマンスを意識し、可能なかぎり農薬を使わずにぶどうの良さをそのまま引き出すようにしているとのこと。環境を保つ、守る、生物の多様性を意識しながらSDGsにも力を入れている。
 

AVELEDA

創業1870年。現在5代目のヴィーニョ・ヴェルデ最大のワインメーカー。フランス人のゲーデス家が作ったこのワインメーカーは、オーナーが世界中を旅して見つけた木々(椿やユーカリ、アジサイなど)のある美しい9ヘクタールの庭園を持つ。ポルトガルやアンゴラ、ポルトガルと縁のある国から輸出をはじめ、カザルガルシアというワインが生産量、売り上げナンバーワンを誇り、1960年から輸出を拡大、ヴィーニョ・ヴェルデには100ヘクタール、そのほかの土地にも250ヘクタール分のブドウを栽培していて、トータル350ヘクタール、180名のスタッフで1700万本を生産。自社畑を今後さらに増やしていくと語る。2ブランド6種類をテイスティングしたが、軽くてのど越しのよい伝統的なスタイルや、残糖を上げ、甘口でフルーティなワインなど輸出向けに作った商品が軒並みドイツやアメリカ、ブラジルで特に売り上げを伸ばしており、氷とミントをいれて飲むスタイルが定着しつつあるという。
 

ブランドマネージャーはこのワイナリーについて「家族のように扱ってくれて、オーナー自ら毎日現場を見に来てくれる。クオリティ向上のために投資を惜しまない姿勢はとても素晴らしい」と語った。
今の市場のトレンドや、消費者が何を求めているかを学び、加えて自分たちのアイデンティティをどう守り、どう発展させていくかを熱心に話す彼らに、ナンバーワンたる所以を気づかされた。

Quinta De Carapecos

アマランテの近くにある約20ヘクタールのブドウ畑を所有するこのQuinta De Carapecosは、除草剤を極力使わず、環境保護にも力を入れている。砂が混ざった荒い花崗岩の土壌で、マラウン山脈まで1キロ、ドウロとミーニョの間に位置する。マラウン山脈を越えると気候が変わり、この土地は雨が比較的多く、湿度が高いので虫やカビが増え良いブドウを作ることが難しいとされているが中で、平地だった土地を段々畑にするなど、ブドウのことを考え変更、トリートメントをするなどして、質のいいワインつくりに成功している。

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