パレスホテル東京は、2019年7月28日(日)をもって1964年創業のフランス料理 「クラウン」を閉店し、新たにフランス料理界の巨匠であるアラン・デュカス氏をパートナーに迎え、フランス料理「Esterre(エステール)」を2019年11月1日(金)にオープンすると公表した。
フランス料理「Esterre」は、“大地と海の出会いの物語を紡ぐ場所”をコンセプトにしたフレンチファインダイニングとなる。フランス料理に忠実でありつつ、日本の大地と海の恵み、そしてその大切さを表現するメニューを提供する。パリの最先端のトレンドを吸収しながらも、日本のテロワール(土壌や気候などのその土地が持つ個性)を存分に活かし、旬の素材を最大限に引き出した日本ならではの唯一無二となるフレンチファインダイニングを目指すとしている。
店内イメージ
レストランのリブランドに際し、同ホテル総支配人 渡部勝は「最上質のホテル・ファインダイニングをフランス料理のフィールドで実現することを目指すにあたって、ミシュラン3つ星のホテル・ファインダイニングをパリやモナコ、ロンドンで実現している実績と経験を有するアラン・デュカス氏が、日本の四季の食材を十分に活かしたフランス料理を表現できる最良のパートナーと考えました。デュカス氏は数年前から東京滞在時はパレスホテル東京を定宿とし、お互いが相思相愛であったこともパートナーとしてプロジェクトを進める大きな 原動力になり、強いご縁を感じました。フランス料理界をリードするアラン・デュカス氏と共に、国内・海外のゲストが最上質の体験をし得るホテル・ファインダイニングを実現させ、ホテルブランドのプレゼンスを更に高めていくことを目指してまいります」とコメント。
アラン・デュカス氏も「日本とフランスは目に見える形での文化は異なっていても、その根底には、最上の“おもてなし”を提供することで、ゲストに最高に幸せな瞬間を味わって頂きたい、という共通の思いがあると信じています。パレスホテル東京と共に、フランス料理「Esterre」を通じて、ヘルシーで洗練されたコンテンポラリーなフランス料理をご提供出来ることをとても誇りに思っています」とコメントしている。
1964年創業と長い歴史を持ち、リブランド以降も非常に高い評価を得ており多くの顧客を抱えるクラウンを閉店してまでもさらなる高みを目指そうというパレスホテルの挑戦の姿勢。これこそまさにリニューアルオープン後にこれまで日系ホテルがたどり着けなかった外資系5スターホテルと伍するポジションを確立できた理由であろう。宿泊やスパなどで高い評価を得ているパレスホテル 東京が、この挑戦でさらなる高みにたどり着けるのか、注目したい。
アラン・デュカス氏、と渡部 勝氏