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第8回 連 載【第19 回】 財団法人 宿泊施設活性化機構 業務改善へ 〜業界のナレッジ集結〜

ブランドは布教活動の成果

【月刊HOTERES 2015年07月号】
2015年07月23日(木)
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吉村 隆郎 氏
対談
財団事務局長
伊 藤 泰 斗
 
現在の宿泊施設において必要なナレッジを対談形式で語っていく連載。連載第21 回目は、短期間でブランディングに成功されたザ・ジョージアンクラブの吉村隆郎オーナーと、ブランドの構築について対談しました。
 
Q. 原点だと言われるゴキブリ理論とは?
「ゴキブリが1 匹居れば、その近くに50 匹は居る」を合言葉に、どんな趣味嗜好でも、同好の志が50 人くらいはいると信じています。私の英国紳士趣味も相当なものですが、これに賛同してくれる人が50 人くらいいれば、IT がまだ普及してなかった当時においてもレストラン経営は成り立ちうると考えたのが最初です。
 
Q. その「ブランディング」は宗教の「布教活動」に相当?
はい。お店の考え方である「ミッション」を、発案者キリストがいて、それに心酔する直弟子(12 使徒)がいて、その孫弟子として伝道師や宣教師がいるという構造で「布教活動」しようと考えました。実際、ほとんどのゲストが「複数回リピーター」か「新規リピーター(複数回リピーターからのご紹介)」でしたので、この考え方はあながち間違っていないと思っています。
 
Q. コンセプト(ウリ)が鮮やかさを失わないようにするには?
ブランドを支える条件のうち、特に「ブレないこと」を私は重要視しています。あるコンセプトA があれば、外観も内装も什器備品も機能も人的サービスも全てそのコンセプトA に整合的でなければ、強いブランド発信力を失ってしまうと考えています。例えていうなら、あるコンセプトA で基本的に全てが作られているにも関わらず、オーナーの趣味で一部にコンセプトB を入れたり、オペレーターのガイドラインにより一部の機能やサービスにコンセプトC が混ざったりすると、鮮やかな赤の絵の具と、鮮やかな青の絵の具と、鮮やかな緑の絵の具が混ざると灰色になってしまうのと同じように、急に輝きを失ってしまうのです。ザ・ジョージアンクラブが短期的なブランド構築に成功したと言われるのであれば、それは外観も内装も什器備品も機能も人的サービスも全て「吉村の想い」という統一的なコンセプトに整合的に作られたため、わかりやすかったからではないでしょうか。
 

To be continued.
続きは、J A L F W e b サイト( http://jalf.jp/ ) で公開。

〈吉村 隆郎氏プロフィール〉
ザ・ジョージアンクラブ オーナー 1958 年大阪で英国かぶれの家庭に生まれる。家族の「大きくなったらジェントルマンになりなさい。」との声を真に受け育つ。小学生の頃、将来007になる決意を固めるが、長ずるにつれ、酒・女性・ギャンブルが全く駄目なことを自覚し断念。母親の遺産を美しく使い切り、インチキ英国紳士になるべく、ザ・ジョージアンクラブを建設。順調に遺産を減らしつつ現在に至る。某百貨店の外商で勤務した経歴も。

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