女性と年齢
　わたしは、NY で仕事をしていても、プライベートなお付き合いをしていても年齢を聞かれたことはありません。ご紹介したような法律があるから必然的なマナーになってきたのかもしれませんが、年齢が出てくるのは、病院での検査と恋人同士が結婚を考えるときくらいではないでしょうか。
　女性が働くというのはごく自然なことです。もちろん業種によって、向き不向きがあります。フロリスト・ケーキ屋さん・アパレル関係にはゲイが多く働いています。
 
　アトリエ近くの人気のケーキ屋さんがあるのですが、ここは、厨房で作っているパテシエも販売スタッフも全員ゲイでした。逆に、ゲイでない人への（雇用）差別感はないものかと不思議な気持ちでしたけど。
 
ハラスメント（ON THE LAW）
　ハラスメントについては、多くの記載がありますので、具体的な例などをあげて分かりやすくご説明します。職場におけるハラスメント、いわゆる嫌がらせのことになりますが、その定義はこのようになっています。
 
「職場にマイナスの影響を及ぼす継続的な侮辱的行為・脅迫や敵対行為・報復。下品な冗談や嫌悪感を与えるようなメールなども含まれる。人種・肌の色・出身国・性別・宗教・信仰・国籍・市民権の有無・障害・婚姻状態・年齢・性的思考など保護されるべき特色をもとに行なわれていること」（その中でも性的思考などについてはセクハラと表現）ハラスメントは違法となります。ただし、ハラスメントは二つに大きくわかれます。それは、「対価型ハラスメント」と「環境型ハラスメント」です。
 
　対価型ハラスメントについては、被害者側もある程度の覚悟と対価があったと判断されると適応されません。どの時点で、いつ対価を求めていないのに継続していったのかということと、被害者側の意識が対価を求めていたかどうかにも争点が絞られます。
 
　いずれにしても、加害者と被害者との意識の在り方によって、雇用側を巻き込んでしまう形になりますから、しっかりとした区切りや双方の意識の確認を迫られるのがアメリカです。環境型ハラスメントは、被害者が周囲の環境（職場の人々）に嫌がらせを受けていることを示します。
 
　アメリカの場合は、被害者側が適切な主張（そのような行為をやめてほしいとか）をいつ、きちんとしたかどうかが大切なのです。
 
　何も主張せずにいて、精神的な苦痛を感じ始めてから、突然、訴訟を起こし、周囲や企業を巻き込むなんてことは、ありえませんし、同情もされません。
 
　意思を明確にする。それが重要です。自分の立場を脅かされるから…というのは、都合のいい理由です。ハラスメントについては、複雑化していますのでひとことでは言えませんが、法律できちんと守られているわけですので、起業するにせよ従事するにせよ、まず知っておくべきでしょう。
 
NY でのビジネスと生活
　NY は感性を豊かにしてくれる素晴らしいところです。一方では広い知識と人々とのコミュニケーション力が不可欠。ビジネスにおいては、どんな小さなことでも彼らニューヨーカーとのズレは、大きなマイナスとなりますので、ナーバスにならざるをえません。
 
　そんなとき、わたくし自身は心優しい日本に戻りたくなりますが、しばらくすると、NY ビジネスのやり方に慣れてしまっているため、どうしても日本でのビジネスはルーズと感じてしまうときがあり、またNY に戻りたくなる。という繰り返しになっています。
 
　どんなときでも、わたくしの心（魂）は日本人。いつもその視点で日本人としての誇りを持ち、ニューヨーカーと対等に接することができるように努力してきたことは事実です。
 
ニューヨーカーワンポイント英語表現
UNITED STATES NATIONAL HOLIDAY
アメリカの全州共通の祝日となります。
祝日が日曜日と重なったときは、翌日の月曜日に振替。土曜日と重なったときも振替あり！ 前日の金曜日が祝日となります。
★ New Year's Day 1 月1 日〈カレッジフッ
トボールなどあり〉
★ Martin Luther King Jr. Day 1 月第3 月曜日
★ President Day 2 月第3 月曜日〈以前は初代ワシントン大統領誕生日〉
★ Memorial Day 5 月最終月曜日〈戦没者たちの冥福を祈ります〉
★ Independence Day 7 月4 日〈1776 年の独立宣言書が大陸議会により受託され
た日〉
★ Labor Day 9 月第1 月曜日〈労働者の祭典〉
★ Columbus Day 10 月第2 月曜日〈コロンブスがアメリカ大陸に到着〉
★ Veterans Day 11 月11 日〈退役軍人の日。従軍士に敬意を払う〉
★ Thanksgiving Day 11 月最終木曜日〈秋の収穫に感謝。親しい人と家族で過ごす〉
★ Christmas Day 12 月25 日〈降誕祭。キリストの生誕を祝う日で家族と過ごす〉
ナショナルホリデイだけでなく、各州によっても様々なイベントや記念日あり、宗教による祝日などもあります。旅行でいらっしゃる前にチェックくださいね。