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第9回 旅館革新の旗手たち ⑼ 

ほほえみの宿 滝の湯 代表取締役社長 日本旅館協会 労務委員長 山口 敦史氏 × 徳江 順一郎氏

【週刊ホテルレストラン2016年01月29日号】
2016年01月29日(金)
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「ほほえみの宿 滝の湯」代表取締役社長/日本旅館協会 労務委員長 山口 敦史 氏
徳江 順一郎 氏

 山形県の天童といえば将棋で有名だ。将棋駒の生産は実に国内の95% を占め、市内の至るところには将棋駒をかたどったモニュメントがある。また、毎年開催される「桜祭り」では、広大なスペースを将棋盤に見立て、人間が将棋駒になる「人間将棋」が催されていることも有名である。
 
 一方、こうした地域の特性を背景として、プロ棋士の決戦の場としても天童は選ばれてきた。その中でも、竜王戦といったタイトル戦の舞台ともなるのが「ほほえみの宿 滝の湯」である。同社は、食材の循環型農法を中心としたエコロジー経営に熱心である。これからの宿泊施設には欠かせない視点であるが、その実現にはさまざまな困難もともなう。困難にもかかわらず推進するそのポイントを含め、業界全体の話に至るまでさまざまな視点からお話をうかがった。

徳江 最近も日本中あちこち飛び回っていらっしゃいますね。
 
山口 先生こそ世界中あちこち行っていらっしゃいますよね。
 
徳江 私の場合には視察も重要な研究の一環となりますので…。山口さんの場合にはどのような目的で?
 
山口 やはり、さまざまなお付き合いのため、というのが大きいですね。
 
徳江 全旅連(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)や(日本)旅館協会などに関わると、そういった面もかなり生じてくるのでしょうね。
 
山口 はい、そうです。ただ、2 年務めた全旅連青年部長の時には、非常に多くの方々とつながることができ、これは私の財産になっていると思います。
 
徳江 それは、同業者以外も、ということでしょうか?
 
山口 その通りです。そのため、壁にぶち当たることがあっても、その都度、誰かが手を差し伸べてくれる場面が多く、ありがたい環境だったといえます。
 
徳江 旅館協会も含め、旅館を取り巻く業界団体のあり方も、だいぶ変わってきたように感じます。
 
山口 それはよく指摘されます。
 
徳江 正直なところ、昔の団体は、交流と称して飲んでばかりいたり、選挙のための団体でもあったようなイメージが拭えません(笑)
 
山口 昔はどうだったかは…(笑) 少なくとも、今はなによりも、皆で学ぶことをもっとも重視していますね。
 
徳江 研修会などでしょうか。
 
山口 研修会の実施や、情報の共有などのための会合ですね。また、インバウンドの増大やその対応、インターネットを通じた直販といったことに力を入れています。そして、政策面でのアプローチとなります。
 
徳江 私ども、大学というところにいる人間たちからすれば、どの業界でも「学ぼう」という雰囲気になってくれるのは、とても良いことだと思っています。これからの日本は、経験や勘ではやっていけない時代になってきていますからね。
 
山口 その意味では、最近話題の民泊についても冷静な視点でとらえていますよ。
 
徳江 ほう。どのような考察をなさっているのでしょうか。
 
山口 過去の経緯もあり、地方の旅館は相変わらず週末しかそれほど混みません。平日も含め、高い稼働率を見込めるのは、やはり首都圏や関西圏など、大都市圏だけなんです。
 
徳江 それはまさにその通りですね。
 
山口 ですから、大都市と地方を一緒に考えるのは、やはりナンセンスだと思います。
 
徳江 実際、地方の旅館は、その土地の文化の担い手という側面もあると私は考えています。単純な需要の増減などからのみ議論されるのには、大いに違和感を持ちますね。
 
山口 ぜひ学術の場でも議論してください。

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