宿泊業10件（前年比8件増）、飲食業72件（前年比26件増）

　東京商工リサーチは2023年 9月の「倒産月報」を 2023年 10月 10日に発表した。全国の企業倒産件数は 720件（前年同月 20.2％増）、負債総額が 6919億4200万円（同 377.6％増）となった。
 
　件数は、2022年 4月から18カ月連続で前年同月を上回り、5月から5カ月連続で700件台に乗せた。増加率は 7月から50％超が続いたが、9月は今年最低の20.2％にとどまった。

　負債総額は、2カ月ぶりに前年同月を上回り、9月では13年ぶりに6000億円を超えた。これは、負債 10億円以上の大型倒産は 21件（前年同月 21件）だったが、今年最大の負債 5836億円の大型倒産が発生したためである。
 
　産業別では、宿泊業 10件（前年同月比 400.0％増）、飲食業 72件（同56.5％増）など、物価高や人手不足の影響が深刻な業種の伸び率が大きい。

　9月の「新型コロナウイルス」関連倒産は234件（前年同月（負債額 1000万円以上の企業倒産）比 9.8％増）発生した。
集計を開始した2020年2月からの累計は 7127件に達した。また 2023年 1月から9月の累計は 2359件（前年同期比47.3％増）であった。

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