外食全体の売り上げ前年比111.8%「アフターコロナ」へ移行し緩やかな回復
6月は、5月のコロナ5類移行を受けて外食消費がようやく回復基調に入り、インバウンド需要の増加もあり全体売上は 111.8%、コロナ前の 19年比でも103.5%となった。だが、店舗数はいまだに19年レベルに回復しておらず、特に「パブ・居酒屋」はいまだ 19年対比 68.6%と、コロナを境に事業基盤が大きく揺るがされたままとなっている。 ファーストフード業態は、全体売上は111.2%。コロナ禍前の 19年対比では115.6%となった。「洋風」は期間限定の新商品が好調で売上堅調、108.4%。
「和風」は、一部でシニア層の店内飲食への戻りがあり、117.9%。「麺類」は、都心のビルインや SC立地店舗の回復基調などで売上 113.1%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、父の日前後の「回転寿司」が好調で、売上 108.3%。「その他」は、月前半に気温が高く「アイスクリーム」が好調で、売上 113.1%。
ファミリーレストラン(FR)業態の全体売上は前年比 111.8%、19年比 93.9%。全体としては持ち直し基調が継続、閉店時間を遅くする店舗も徐々に増え、「洋風」は 111.9%、「和風」111.4%。「中華」は、店内・店外ともに客足堅調で売上111.6%。「焼き肉」は、各社で差があるものの、郊外立地店の一部は好調を維
持、売上は 112.4%となった。
パブ・居酒屋業態は、売上 114.7%、19年比で 66.1%となった。夕方からの早い時間帯では、客足が 19年を上回るところもある一方で、夜遅い時間の客足の戻りはまだ鈍いなど、賑わう時間帯が変化している。
ディナーレストラン業態では、入国制限の緩和、インバウンドの回復が続き、売上は 113.0%。
喫茶業態では、商業施設やオフィス街でも人流の回復が続き、売上は 116.0%となった。
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