坂の町尾道
広島県の観光入込客数は、コロナ前年間 6500~7000万人が訪れている。そのうち県外からの観光客は約半数の 2300~2700万人。主な観光スポットとしては、広島市の原爆ドーム、原爆記念館、平和公園と資料館。そして宮島・厳島神社がよく知られている。その次に挙げられるのが尾道市である。年間集客数は約 700万人。瀬戸内海に面しており、古くから瀬戸内の代表的商業都市として発展してきた。多くの文人墨客が足跡を刻み、芸術・文化を育むとともに、小津安二郎「東京物語」、大林宣彦「転校生」などの映画のロケ地としてもよく知られる。尾道から四国を結ぶしまなみ海道は、世界からも魅力的なサイクリングロードとして注目を集める。尾道は、四国の今治市と並んで村上海賊が活躍した土地でもあり、2016年には文化庁から日本遺産に認定された。観光スポットとしては、しまなみ海道のほか、千光寺山ロープウェイ、多々羅大橋などがある。
工業出荷額全国第 5位
広島県の面積は 8479.2㎢で全国 11位と、鹿児島県より小さく、兵庫県より大きい。人口は 281.2万人で全国 12位。京都府より大きく、茨城県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.7%、15~64歳の生産年齢人口は58.0%、65歳以上の老年人口は 29.2%で、全国と比較すると、老年人口比率がやや高くなっている。県民分配所得は 8.8兆円で全国 12位。一人当たり所得は 310.9万円であり、全国で大阪府に次いで 14位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は0.7%、第 2次産業は 32.8%、第 3次産業は 66.5%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 9.7兆円で全国第 5位、人口当たりは 344.6万円で全国 16位となっている。
ホテル・旅館の客室数は平均を上回る
飲食店数は 14年で 1万 3792店。内訳をみると、食堂・レストランが 1165店で 8.4%、専門料理店が 3539店で 25.7%を占める。その中で多いのは中華料理店の 1049店で 7.6%を占める。次いでその他の専門料理店が 1045店の 7.6%と続いている。そのほか、すし店が 349店(2.5%)、そば・うどん店が440店(3.2%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 2502店(18.1%)、酒場・ビアホールは 2119店(15.4%)と多く、両者で 33.5%を占める。以上のほか喫茶店は 1717店(12.4%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は1919店(13.9%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 1247店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 730軒、客室数は 3万 1633室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 10.4%に対して当県は▲ 10.9%、客室数は全国の 10.9%に対して当県は14.5%の伸びで、客室数が平均を上回っている。
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