ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 2022年3月25日号 トップインタビュー 駐日英国大使 ジュリア・ロングボトム氏 & 日本未上陸の注目“マグニフィセント”7ブランド
2022年3月25日号 トップインタビュー 駐日英国大使 ジュリア・ロングボトム氏 & 日本未上陸の注目“マグニフィセント”7ブランド

トップインタビュー 駐日英国大使 ジュリア・ロングボトム氏 & 日本未上陸の注目“マグニフィセント”7ブランド

【月刊HOTERES 2022年03月号】
2022年03月23日(水)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

伝統とモダンを加味し、多様な飲食文化を満喫できるイギリス。その素晴らしい体験の旅を提案したい

イギリスと言えば、伝統を重んじる国のイメージが強いが、実は新たなトレンドを取り入れる吸収意欲も旺盛な国だ。特に近年は、その傾向がますます加速しており、お酒の楽しみ方や食事の事情も大きく変化しつつある。イギリスと日本との架け橋として活躍されるジュリア・ロングボトム駐日英国大使とご夫君に、昨今のイギリスにおける飲食トレンドと飲食を目的として同国を旅行する魅力について聞いた。また、大半が日本未上陸のスパークリングワインとジンを厳選してご紹介する。 

※本対談は、写真撮影以外の会話時には適切な距離を保ち、マスク着用等の感染症予防対策を徹底し行なわれた。
 

食の革命が進み、お酒も多様なニーズに対応するイギリス

----日本にはイギリスという国へのイメージが多種多様に存在すると思うのですが、イギリスの方からは自国をどのように捉えて欲しいという希望がありますか。特に飲食文化についてはいかがですか?

ロングボトム大使(以下、大使):イギリスは、伝統とモダンな面が組み合わさった国で、飲食の世界もどんどん変化しつつあります。例えば、今イギリスではファーマーズ・マーケットが少し前から流行っています。人気なのは、地元で採れた食材です。

リチャード・シヴァ氏(以下、シヴァ氏):1970年代、80年代はスーパーマーケットが社会の中で成長しましたが、それによりどこで野菜を買っても皆同じという傾向になりました。それが、今は種類がかなり多くなっています。食の多様化ということですね。

----食に関する、さまざまなニーズにイギリスでは対応しているということですね。お酒もそうですか?

シヴァ氏:イギリスというとビールがまず浮かぶと思うのですが、昔はイギリスのビール業界も同一品種を大量製造していました。その後、クラフトビールが登場し自然な味わいで人気を呼んでいます。ジンも、以前は誰もが同一ブランドのジンを飲んでいました。今は、まったく違っていてさまざまな味を楽しめます。

----例えば、パブでジンの銘柄を指定できるなんてこともできるのですか?

大使:もちろんです。ここ 5年~ 10年ぐらいでジンの種類も多くなってきていて、どのパブでも多数のジンが棚に並んでいます。トニックウォーターもイギリスには素晴らしいブランドが幾つかあります。ジントニックの中に入れるのも、レモンだけでなくオレンジピールとかバリエーションが増え、凄く美味しくなりました。これは一昔前ではなかなか見られなかった傾向です。

シヴァ氏:トニックは味としても 10種類くらいはありますね。

----イギリスの方は、いつもパブでビールを飲んでいると思っている日本人が多いと思います。意外でした。

シヴァ氏:そうですよね。確かに、パブのルーツにビールは欠かせませんから。

大使:イギリスでいうパブというのは、もともと労働者が仕事を終えた後に、地域社会の人々とコミュニケーションを交わす場でした。でも、近年は食事をメインとする “ガストロパブ(※ガストロパブはビールや食べ物を供するバーとレストランを兼ねた飲食店のこと)”に行く傾向が強まっています。

----ガストロパブは食事ができるパブなのでしょうが、ロンドンだと失礼ながらフィッシュ&チップスのイメージしか浮かびません……。

シヴァ氏:確かに、イギリス人は今でもフィッシュ&チップスを楽しんでいますが、それ以外にも色々なメニューがありますよ。今、ガストロパブで多く食べられているのはカレーではないでしょうか。

大使:ガストロパブは食事に合わせるお酒も種類が多いだけでなく、そのセレクトはいずれも洗練されています。食事と飲み物を体験する、合わせる面白みを味わうために行くという感じですね。

この10年、イギリスでは「食の革命」がありました。まずは、同じスーパーで規格が統一された飲食材を買うのではなく、より質の高いものにこだわったり、産地のトレーサビリティも気にかける、そんな理解も進んでいます。さらには、さまざまな国の食習慣も取り入れられており、食事の多様性が加速しています。
 
----食べ方も提供する仕方も、色々変わって来ているのですね。

大使:またイギリスでは、食事と合わせるだけでなく、純粋にお酒だけを楽しむことも多いです。イングリッシュ・スパークリングワインもよく飲まれています。

シヴァ氏:近年はイギリス南部でのワイン生産量が伸びています。主に白ワインですね。

大使:昔からイギリスでもワインの製造は行われていました。今は生産者の努力もあって、ブドウがより甘くなり、上手く造れるようになりました。

 

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年03月15日号
2024年03月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】ホテルの未来〜マネジメント人材の育て方〜
【TOP RUNNER】
デュシット・インターナショナル 京都地区エリア総統括支配人…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE