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2021年5月28日号 サービス・イノベーション-Part2~現場と本部が一体で進めるイノベーション~

222 事業の新しい可能性を拓くための四つの質問

【月刊HOTERES 2021年05月号】
2021年05月27日(木)
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需要に対するもう一つの要素を知らなければ お客さまの満足度を高めることはできない

 数十泊分、まとめて〇万円。テレワークや自分の居場所、落ち着ける場としての販売形態が好評のようだ。新たなお客さまの使用価値の開拓は、いま旬なテーマだ。完売、数十泊分、まとめて〇万円というニュースを聞けば、なぜ、自社で先に取り組まなかったのだろう、と思えるくらいに近くにあるのが、イノベーションなのかもしれない。

 経営学者のドラッカーは「どうして自分たちに思いつけなかったのだろう」と言われる成功事例が、最高の賞賛だと言葉を残している。コーヒー一杯360 円の時代に、180 円で販売したドトールが業界ナンバーワンになったのは、予期せぬ成功だと言える。飲食店から喫茶店への業態変更の依頼を受けた際、物件が狭かったから立ち飲みスタイルをはじめた。というか、せざるを得なかったといった方がいいかもしれない。

岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)

1971 年生まれ。亜細亜大学卒。(株)船井総合研究所を経て、2004 年(株)スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)、『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

ご意見・ご質問お待ちしております
okamura-kouichiro@scholar.co.jp

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