佐賀県「古湯温泉ONCRI/ おんくり」と「イノベーティブフレンチ・ワタハンby Furuyu OnsenONCRI」を運営する「株式会社アゴーラ・ホテルマネジメント佐賀」と、福岡県「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」を運営する「株式会社アゴーラ・ホテルマネジメント福岡」が、2020 年3 月1 日「株式会社C&G バリューデザイン」と「株式会社C&G バリューデザイン 福岡」に社名を変更し、新たな舵をきった。そのビジョンとして掲げているのが「街のブランド価値を高める」。九州を主なフィールドに、ホテル・旅館・飲食店の経営・運営及び企画開発に携わり、各地の観光を活性化させ、独自のアライアンスも拡大させていくという。同社を率いる代表取締役社長、副島和昌氏に社名変更の背景や今後の戦略について聞いた。
株式会社C&G バリューデザイン
代表取締役社長
副島 和昌 氏
佐賀県出身。ハウステンボス株式会社「ホテルデンハーグ」総支配人を経て、2008 年より株式会社アゴーラ・ホテルマネジメント野尻湖に入社。株式会社アゴーラ・ホスピタリティーズの執行役員を経てCOO に就任。約12 年間にわたり、ホテルや旅館の運営に携わる。2019 年より九州の観光活性化に取り組むべく、九州に拠点を移す。2020 年3 月、新社名「株式会社C&G バリューデザイン」代表取締役社長、「株式会社C&G バリューデザイン 福岡」取締役社長。
株式会社C&G バリューデザイン
〒福岡県福岡市中央区輝国1-1-33
TEL 092-771-2131
---まずは社名変更と新たなチーム編成の経緯について教えてください。
アゴーラ在籍中は約12 年にわたり、リゾートホテルや旅館、シティホテルなど、様々な形態の宿泊施設の運営に携わってきました。もともと九州出身なので、いずれ地元に戻って九州の宿泊業や観光業に貢献できたらと考えていました。前職より「古湯温泉ONCRI/ おんくり」や「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」と九州にある施設運営を行っていましたが、その仕事を通じて、九州を中心とした観光業や宿泊業の活性化にも取り組む人達との出会いがありました。その方々の後押しや、観光活性化に取り組み可能なチームメンバーが集まってくれたこと、また、若い社員が成長するなど体制が整ったことから、社名変更を行い、新たなチームでチャレンジすることとしました。このようにチャレンジできるチームが整ったことが社名変更の背景です。
九州を中心とした観光業や宿泊業の活性化にも取り組む人達との出会いとは、“九州地域経済への貢献のために、全国でもユニークな地域特化型のファンドを運営している会社”との出会いです。我々が考えていた“九州という地域性を重視し、街のブランド価値を上げる”というビジョンと通ずることが多々ありました。両社共に思い描く方向性は同じであり、その成果を残すためにも、お互い明確な役割分担を行いプロジェクトに取り組みます。弊社にできること、すなわち我々の役割とは、活性化案を描き、運営をも手掛け、計画した成果を出して行くことです。我々に任せると安心であるし、きっと想定した成果が得られる。クライアントとは深い信頼関係が築けていると自負しています。
---今までの会社(株式会社アゴーラ・ホテルマネジメント佐賀、福岡)と大きく異なる点というのは?
ビジョンの違いです。今までのビジョンは、“美しい日本を集めたホテルアライアンス”でした。新たなビジョンは、“街のブランド価値を高める”であり、手がける施設がお客様から高い評価を頂くことで、その施設がある街の評価まで高め活性化させる。そんな施設創りに取り組む想いを込めたビジョンです。そのためには九州を熟知した地元のオペレーターであることが一番の強みだとも考えています。
では、地元オペレーターの何が強みになるのか?それは地域の特性を、理性的に理解できていること。街や人の動向、その土地ならではの傾向など、多くの情報を持っていることから、その流通も早いため、説得力のあるマーケティング戦略を立案できることです。