ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 浅井 剛一  GONZOの日本酒SHOW 第27回  料理を選ぶお酒のペアリング
第27回 浅井 剛一  GONZOの日本酒SHOW 

第27回  料理を選ぶお酒のペアリング

【週刊ホテルレストラン2019年04月26日号】
2019年04月26日(金)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

飲食店は数あれど、これほどマニアックでおいしい日本酒を数多く提供しているところはないと称される、白金高輪のダイニングバー「GONZO」。そんなGONZO のマスター浅井剛一氏が、日本酒の歴史と文化の話を交えつつ、ホテル・レストランでの提供方法までご紹介していきます。

浅井 剛一(あさい・ごういち)
1977 年東京生まれ。2004 年10 月、日本酒に合う肴、料理に合う酒をテーマとして白金高輪にGONZO をオープン。2006 年に唎酒師取得。
 
GONZO
東京都港区三田5-21-7
℡ 03-3449-5500

 
宇宙の可能性を秘めた酒
 
「この料理にはこの日本酒が合う」という楽しみ方ができる日本酒に出会いました。
その時の料理はフレンチ風の味付けの蝦夷鹿のロースト。これに合う日本酒はあるのかと、疑問を抱きながらお酒と合わせて食べてみると、お酒が料理の味わいと共に変化し、ワインのようなマリアージュを日本酒でこんなに魅力的にわかりやすくできるものかと、驚きと喜びを感じました。どちらも単体でみるとシッカリとした濃いめの物なのに、組み合わせる事によってそれぞれの特徴的な部分が引き出されて上手く絡み合い、口の中でイリュージョンが起こったのです。
 
これが“M” のデザインの「MARS」というお酒と、次に出された“ E ” の「EARS」。日本酒ではあまり見慣れないような宇宙のようなデザインの日本酒の味は、甘みをしっかりと感じるのにワインにも通じるような酸味があり、飲み心地を良くしてくれます。アルコール度数も13% と日本酒にしては低くワインと同じくらいです。

そして、ほんの少しだけ温めて、フルートグラスに注いでひと口。口の中にすーっと入って来て、喉を通る瞬間にジワッと身体に染み込むように消えていきました。裏ラベルに書いてある製造者を見ると、岩清水という日本酒を造る、長野県の伊賀屋酒造場。
岩清水は杜氏の小古井宗一さんを中心に地元中野市の酒米などを使用して地元にこだわった酒造りをしています。宗一さんいわく、EARS とMARS の惑星シリーズは「宇宙のように無限大の可能性を秘めたお酒」というコンセプトとのこと。都内の日本酒扱う飲食店で食事とのペアリングを重視してきた奥様の協力もあり、「こういう日本酒があれば」という考えが、この惑星シリーズとなったのでしょう。
 
料理の邪魔をせずに、飲み飽きしないお酒も食中酒としてすばらしいですが、この料理の時には、岩清水を。というお酒は、これからの日本酒の進むべき道しるべになると思わせてくれました。最後に、もし私がこのMARS とEARS をプレゼンテーションするならば「月面着陸した宇宙飛行士が旗を立てたときに飲むお酒」です。

週刊ホテルレストラン最新号
2019年05月17日号
2019年05月17日号
本体3,200円(税込)
【特集】「ウェルネス」産業が成長トレンド
【トップインタビュー】
㈱近鉄・都ホテルズ 都リゾート 志摩 ベイサイドテラス 総支…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE