海外からの観光客向けのサービスを展開する(株)7ホールディングス(東京都新宿区)と、その100%子会社である(株)G&Pサービス(東京都中央区)は、増加する外国人観光客を迎える国内体制を向上させるため、自動外貨両替機「SEVEN EXCHANGE」を100台限定で無料設置する。海外に比べて少ないと指摘される日本の外貨両替機の増加を図り、訪日外国人客への利便性向上を目指す。
円安が追い風になった
訪日外国人客数1973万人
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2015年の訪日外国人客数は1973万人を突破。これは過去最高の訪日外国人客数であるとともに、45年ぶりに出国日本人数を上回ることにつながった。観光立国を国の成長戦略の柱と位置付ける安倍政権が進めたビザ発給要件などの政策対応や円安が、追い風となったと考えられる。
WJS店舗内には茶道を体験できるコーナーも
「観光インフラ整備」不足
課題も浮き彫りに
訪日外国人客数が増えたことで、観光後進国と言われる日本の課題も浮き彫りになってきた。一言で言えば、「観光インフラの整備不足」である。
よくやり玉に挙げられるWi-FiなどのICT(インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジー)化は進んでいるが、観光インフォメーションセンターの設置は圧倒的に足りていない。観光インフォメーションセンターが足りていないことで、外国人客は、目的地に行くまでの道のりや、外貨を両替するための場所など、根本的なことに悩みを抱えるケースが多い。
7ホールディングスが旅行のサポートを
自動外貨両替機を100台設置
こうした状況を見て、7ホールディングスとG&Pサービスは、増加する外国人観光客を迎える国内体制を向上させるため、自動外貨両替機を100台限定で、無料で設置することを決めた。また、両社は独自のマーケティング活動により、外貨両替機「SEVEN EXCHANGE」を求めて訪日外国人が集まる体制を構築し、設置場所提供者にメリットを生み出す仕組みも設けた。7ホールディングス・グループでは、訪日外国人客向け文化施設「WJS銀座本店(http://welcomejapan.jp/)」をはじめ、訪日外国人客へさまざまなおもてなしを提供していく考えである。
外国人に人気の着物体験コーナー。着替えてその場で記念写真
大手ホテルチェーンなでで稼働中
同社の自動外貨両替機「SEVEN EXCHANGE」を導入するメリットの一つに設置・設定まで、2時間以内という迅速な対応が挙げられる。さらに、何か不具合が生じた場合にもG&Pサービスが対応する体制を構築しており、設置場所提供者の負担を最小限に抑えている。さらに外貨両替機の操作は日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応しており、世界120の通貨を選択することが可能。
なお、すでに大手ホテルチェーンなどで45台が稼働中である。
全国500施設での導入を目指す
7ホールディングス・グループでは、毎日、他社の為替レートを確認し、日々レートを調整することで、これまで日本最高の為替レートを実現している。日本へ来た外国人旅行者にとって少しでも得をする為替レートをオンラインで提供することも。
今後、同グループでは、外貨両替機「SEVEN EXCHANGE」の設置場所を全国500施設まで増加させ、より多くの訪日外国人が「SEVEN EXCHANGE」を訪れる流れを強めていく。
日本の文字「漢字」を学ぶ外国人
■会社概要
(株)7ホールディングス
営業・マーケティング系のシステム開発から貴金属の販売・加工までを行なう7社を束ねるホールディングス会社。2015年より、訪日客向けサービスも展開。
本社所在地=東京都新宿区歌舞伎町2-1-2 HANROKUビル4F
本件広報担当=菱沼(03-5830-7213)
URL=http://www.7holdings.co.jp/