特別インタビュー　カルテック（株）　代表取締役社長　染井潤一氏

特別インタビュー　カルテック（株）代表取締役社長　染井潤一氏

【月刊HOTERES 2022年08月号】

2022年08月16日(火)

キレイな空気のカーテンで呼気に含まれるエアロゾルを抑制

──アクリル板の代替となりうる新製品「テーブルエアー」について教えてください。

「テーブルエアー」は、光触媒除菌脱臭機と、そこにつないできれいな空気を排出するモール部からなります。このモール部を卓上に設置し、上部にある小さな開口部から、光触媒で除菌脱臭された空気を垂直に放出。“空気のパーテーション”を形成して呼気に含まれるエアロゾル（マイクロ飛沫）が対面に届くのを抑制します。光触媒除菌脱臭機は、卓上置きはもちろん、専用取付金具で机下にも設置できますし、モール部の長さは約 60～ 240cmまでの対応が可能。切断して長さ調整もできるので、飲食店のレジ前、ホテルのフロント、ブライダル施設や飲食店など、様々なシーンで飛沫対策のアクリル板の代替として活用いただけます。

──「テーブルエアー」開発のきっかけは。

　自分自身が感じた「アクリル板で相手の声が聞こえない」というストレスが最も大きな要因です。失礼なぐらい聞き耳を立てたり、逆に聞こえるふりをしたり、そんなことが繰り返し起こる中で、「どうにかしてアクリル板を外したい」と感じたのです。ホテルのフロントでも、お客様をお迎えする時に、声が聞こえなくて「え？」と聞き返したら、マイナスな印象を与えかねませんよね。日本では、まだマスクやアクリル板を外すのは難しい状況です。だからこそ、こういったアイテムが必要なのではないでしょうか。

──ホテルのバックオフィス、社員食堂、会議室など、従業員の安心安全を守るという意味でも非常に有効だと思います。

　ぜひご検討いただきたいです。みなさんお話すると、「すでに客室に家電メーカーの空気清浄機が入っている」とおっしゃいますが、従業員を守ることや、ストレスを軽減することも、長く働いてもらうための重要な視点ですよね。また、「ゴミが出ない」というSDGsにつながるキーワードを発信することも、ゲストがホテルを選ぶ材料の１つになる時代だと思います。