鎌倉五山

神奈川県の観光名所鎌倉市には、1200年ごろ臨済宗（禅宗）が鎌倉幕府から庇護を受け各地に寺院が設立された。そのなかで禅宗の寺格を高めた権威ある五つの寺院が「鎌倉五山」として制定された。この五山制度は、中国から伝わってきたが、そのもとは古代インドの「五精舎十塔所」に倣ったものである。第一位の寺は建長寺である。鎌倉時代の建長 5年（1253年）北条時頼によって創建された。山号を巨福山と称し本尊は地蔵菩薩である。境内は史跡に指定されている。第二位の寺は円覚寺で 1282年に北条時宗の創建である。元寇の戦没者を追悼した。第三位の寺は寿福寺で北条政子の創建。境内は国の史跡に指定されている。第四位の寺は浄智寺。1281年北条師時の創建。境内には阿弥陀如来が祭られている。第五位の寺は浄妙寺で 1188年足利義兼による創建。ここには淡島明神立像が安置され、婦人病に霊験ありとされ女性が参拝する。鎌倉観光の土台は由緒ある多くの寺院が核となっており、その筆頭に五山がある。

県民分配所得は全国第 2位

神奈川の面積は 2416.1km2で全国 43位と、佐賀県より狭く、沖縄県より広い。人口は 922.0万人で全国第 2位。大阪府より多く、東京都より少ない。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.0％、15.64歳の生産年齢人口は 62.7％、65歳以上の老年人口は 25.2％で、全国と比較すると、15.64歳の生産年齢人口比率が高くなっている。県民分配所得は29.6兆円で全国第 2位。一人当たり所得は 322.7万円であり、全国で山口県に次いで 11位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.2％、第 2次産業は 26.6％、第 3次産業は 73.3％で、全国平均と比べると第 3次産業比率が高い。工業出荷額は 18.4兆円で全国第 2位、人口当たりは 200.7万円で全国 31位となっている。

ホテル旅館は施設数が全国平均を下回る

飲食店数は 14年で3万 4637店。内訳をみると、食堂・レストランが2768店で8.0％、専門料理店が1万 1256店で 32.5％を占める。その中で多いのは中華料理店の 3983店で 11.5％を占める。次いでその他の専門料理店が 3455店の10.0％と続いている。そのほか、すし店が 1304店（3.8％）、そば・うどん店が 1785店（5.2％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 5401店（15.6％）、酒場・ビアホールは 8172店（23.6％）と多く、両者で 39.2％を占める。以上のほか喫茶店は 2357店（6.8％）、ハンバーガーなどその他の飲食店は 1462店（4.2％）である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 3168店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 1341軒、客室数は5万 5024室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9％に対して当県は▲ 16.2％、客室数は全国の 8.9％に対して当県は 7.1％の伸びで、施設数が平均を下回っている。


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