「日本でいえば酒蔵、地酒のような見方をすると分かりやすいですよ」銀座「BAR 保志」のオーナーバーテンダー、保志雄一氏はクラフトジンをこう表現する。「タンカレー ナンバーテン」が発売された2000 年、保志氏はこのジンのアンバサダーを務めていた。実際に英国の蒸溜所まで出向き、このクラフトジンを最もよく知るバーテンダーだ。そこで、保志氏から見た「タンカレー ナンバーテン」やメニューの価値が高まるカクテルの在り方について話をうかがった。
[ Profile ] 保志 雄一(Yuichi Hoshi)
「パイプのけむり」(栃木・宇都宮)からバーテンダーのキャリアをスタートし、銀座の「リトルスミス」「バー東京」のチーフバーテンダーを経て2004 年に「BAR 保志」を開業。現在は自身が育った㈱パイプのけむりの社長を務めるほか、計8 店舗のバーを運営している。日本バーテンダー協会(NBA)「全国バーテンダー技能競技大会」で1998 年に総合優勝。2001 年には幕張メッセで開催された世界大会「インターナショナル・バーテンダーズ・コンペティション ジャパンカップ」で総合優勝。2013 年東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞を受賞した。
BAR 保志
東京都中央区銀座6-3-7 AOKI TOWER 8F
営業時間:平日19:00 ~ 3:00 / 土・日・祝日18:00 ~ 1:00
℡ 03-3573-8887 無休(年始を除く)
「タンカレー ナンバーテン」との出会いで、
自分のマティーニが完成した
私はもともと、ジンというのは大きく二通りの特徴で見ていました。ジュニパーベリーの風味と、シトラスフレーバーの特徴です。個性的なジンが生まれている近年のジンブームですが、そこにはジュニパーベリーとシトラスのフレッシュさという共通の考えがもとにあって、さらにさまざまな素材を用いてクラフトジンが生まれています。私たちバーテンダーもカクテルによってジンを使い分ける時代に来ています。
実は、かつて私は、自分の理想に合致するジンが見つからずに、ジンをブレンドしていた時期がありました。「タンカレー ナンバーテン」は、ジュニパーベリーとシトラスの両方をバランスよく併せ持っています。これぞロンドンドライジン。このジンに出会ったことで、「タンカレー ナンバーテン」でのマティーニが自分のマティーニになったと言えるくらいです。
お客さまのジンへのこだわりは、
今後さらに強くなる
ジンが外食シーンに活気をもたらす可能性は多分にあるでしょう。ウイスキーの人気に見られるように、お客さまのこだわりのレベルも高くなっています。ウイスキーに個性があるように、ジンも味わってみると違いが見えてきます。ジュニパーベリーとシトラスという二つの軸で見れば、ジンの違いが分かりやすく感じられます。
こだわりをもったジン選びをする中で、「タンカレー ナンバーテン」があることが店のこだわり、お客さまを思う姿勢を示すことにもつながると思いますよ。
BAR 保志