ニセコ HANAZONO 地区初の日系ホテル 「Nikko Style」が目指す 再訪したいライフスタイルホテルに
ニッコー・ホテルズ・インターナショナルの新ブランドとして2017 年に創設された「Nikko Style」は、20 年に「ニッコースタイル名古屋」が誕生。24 年12 月15 日には「ニッコースタイルニセコHANAZONO」が開業した。総支配人の山邉知幸氏は、これまで国内外のグローバルホテルチェーンの宿泊および営業部門の責任者を歴任、中でもニセコエリアでは10 年超のキャリアを持つ。
開発途上のニセコHANAZONO エリアでは、オークラ ニッコー ホテルズらしいホテル運営のもと、ニセコで愛される日系ブランドのホテルを目指すという。

ニッコースタイルニセコHANAZONO
総支配人 山邉 知幸氏
東京、大阪、パリ、アトランタなどのリゾートホテルやシティホテル、ラグジュアリーブランドに35年間携わる。複数の有力ホテルグループの宿泊部門や営業部門を率い、ニセコエリアではヒルトンニセコビレッジや東山ニセコビレッジ・リッツカールトンリザーブで総支配人を計10 年以上務めた。ニッコースタイルニセコHANAZONOでは、開業準備室から手腕を振るい、2024年12月に総支配人に就任。現在に至る。
コロナ禍をへてようやく開業 HANAZONO 初の日系ホテル
2017年に創設された「Nikko Style」は、文化、健康、環境に対する関心が高く、ホテル滞在にも新しい体験を求めるゲストをターゲットとしたライフスタイルホテルブランド。第一号ホテルとして20年8 月7 日に「ニッコースタイル名古屋」を開業した。同ブランドは、立地の地域性を生かしたスタイルを展開しているとのことだが、北海道・ニセコHANAZONO エリアのホテルとしては、20 年1 月に開業したパーク ハイアット ニセコ HANAZONO以来2軒目、日系ホテルでは初となる「ニッコースタイルニセコHANAZONO」をどのように運営するのだろうか。
「外国人が多く訪れるリゾート地として、ニセコエリアに海外からのお客さまが徐々に増え始めたのは、恐らく15 年くらい前から。以降、約10年間はニセコ(東山地区)のホテルにおりましたので、増加の変遷は体感しています」。なお、2013年には年間約154 万人訪れるうちの約4割が海外からとの記録もある。
また、ニッコー・ホテルズ・インターナショナルとしてこのエリアは、1972 年に開設したニセコアンヌプリ国際スキー場周辺に「ホテル日航アンヌプリ」(現ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ)を運営していたこともあった。また花園地区は、ニセコアンヌプリ山の北東に位置し、スキー場(ニセコHANAZONOリゾート)は1992 ~ 93シーズンに営業を開始、HANAZONO GOLFも有している。
「HANAZONO エリアは、グランヒラフに比べれば発展途上地区。高額な時給でも知られるヒラフは、東京の名店から寿司職人が握りに来るようなステイタスが整っていて、開発意欲に反して土地の確保が難しいことも指摘されています。一方当ホテルは12 月のオープン以降、クリスマス・年末年始を経てようやく開業3カ月を迎えました。お客さまの属性は海外6:国内4。うち海外からのお客さまの7 割はホワイトシーズンのご利用になる見込みです。国内予約については、オークラ ニッコーホテルズのメンバーシッププログラム「One Harmony」のお客さまを増やしていきたいと考えています。
また、スタッフの確保はリゾートでは重要課題です。3年間活躍いただける外国人技能実習生最大3名に加え、海外のグループホテルとも人材交流を行なうことで多国籍ながらも“オークラ ニッコー ホテルズ” マインドにあふれた人材を確保できる点は私どもの強みだと思います」。スノーシーズンは特に、海外からのインターンの力を借りて万全の態勢で対応していくという。
名古屋に次いで2 軒目となる「Nikko Style」は、ライフスタイルブランドに位置する。ライフスタイルカテゴリは、近年のトレンドであると同時に共通する大まかな枠組み以外の具体的な特徴は多彩だ。
同ブランドでもニセコでは“ 五感を潤す体験を通じて第六感を呼び覚ます” をテーマに、館内備品、デザイン、しつらえ、付帯施設、飲食において、豊かな滞在を提供したいという。
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本記事は月刊ホテレス2025年3月号「TOP RUNNER」一部紹介記事です。
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