ホテルやレストランを取り巻く環境は常に変化し、それに合わせて当然やるべきことも変化をしていくわけであるが、その変化をしていく中でも常に本質だけは見失ってはいけない。
先日、日経新聞の「私見卓見」というコーナーにベイン・アンド・カンパニー・ジャパンの会長である火浦俊彦氏の寄稿が掲載されており、非常に興味深かった。
「企業価値を向上させ続ける会社をグローバルに調査してきたが、最近、これらの企業に共通した経営スタイルがあることが判明した。『創業者目線(ファウンダーズ・メンタリティー)』である。革新志向、オーナーマインド、現場へのこだわりという三つの要素が見て取れる。これらは企業を立ち上げる創業者の目線に特徴的に表れているが、創業者でなくとも3要素を兼ね備えたリーダーや組織風土を持つ企業は存在し、継続的に平均的企業の3 倍のリターンをあげている。(中略)日本にもこうした目線を持つ多くの偉大な創業経営者がいた。トヨタ自動車やホンダ、ソニーやパナソニックなど日本を代表する大企業も偉大な創業者が心血注いで作り上げた会社だ。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
創業者目線を取り戻せ
【月刊HOTERES 2016年05月号】
2016年05月27日(金)