総支配人が自らホテルを外側に結び付け スタッフを巻き込み大きな渦を生み出す
マリオット・インターナショナルが擁する30 以上ものブランドの中でも、一際ユニークな「AUTOGRAPH COLLECTION(オートグラフ コレクション)」は、個性豊かで明確なビジョンやストーリーを持つホテルに冠されるホテルブランドとして展開されている。愛知・名古屋市に誕生した「TIAD, AUTOGRAPH COLLECTION」は、「Fresh」「Natural」「Personal」「Inspiring」「Something Local」をキーワードに、お客さまの記憶に永く残るパーソナルなサービスを通じて、ビジネスからレジャーまでさまざまなシーンで高い満足を感じさせる今までにないスタイルを提案している。新しい総支配人として就任した中田匡彦氏に、東海地方の経済圏におけるラグジュアリーな拠点としてのポジション確立を目指すTIAD のこれからについて話を聞いた。

TIAD, AUTOGRAPH COLLECTION
総支配人
中田 匡彦氏
1968 年東京都生まれ。1991年フロリダ州College of Boca Raton, Hotel & Restaurant Management 学科卒。帰国後、パレスホテルに入社し客室、ベル、フロント、リザベーション、セールスなどの経験を積む。その後、森トラストグループホテルのウェスティンホテル仙台、翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都、東京マリオット、軽井沢マリオット、コートヤード・バイ・マリオット白馬の各ホテルに開業準備から携わる。新規開業の経験を活かしザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜、東急歌舞伎町タワー、ザ・キャピトルホテル東急、ホテルインディゴ犬山有楽苑の営業部長など内外資のホテルで研鑽を積む。2025 年1 月17 日TIAD, AUTOGRAPH COLLECTION の総支配人に就任、現在に至る。
すべてのお客さまによって異なる答えを求めて「正解のないサービス」を提供
名古屋発のラグジュアリーホテルとして街の価値向上に貢献することを目指す「TIAD, AUTOGRAPH COLLECTION」は、2020年に愛知県と名古屋市が設けた高級ホテル立地促進補助金の補助事業認定第1号として2023 年7月に開業した。世界の賓客を迎えるに相応しい美しさとライフスタイルホテルの軽やかさを併せ持つ、新時代のホテルとして展開している。
開業1年を迎えた2024年7月には、ミシュランガイドのホテルセレクション「1ミシュランキー」を獲得。同年8月にはSDGs を実践する国内宿泊施設の国際認証「Sakura Quality An ESG Practice」において、「4御衣黄(ぎょいこう)ザクラ」を取得した。名古屋市の中心・栄にある矢場駅から徒歩1分という好立地で、目の前に久屋大通公園の豊かな自然が広がる。その緑や光、風と共生するデザイン空間が評価され、「2024 グッドデザイン賞」も受賞している。
「Tomorrow Is Another Day」を意味するTIAD が掲げる「ゲストの明日を変えるサービス」を実現するためには、すべてのお客さまによって異なる答えを求めて「正解のないサービス」を提供する必要がある。そのため常に個々のお客さまのニーズに寄り添い、最上のサービスを模索し続けることを使命としている。
2025年1月17日付で新たな総支配人に就任した中田匡彦氏は、さまざまなホテルの営業畑で実績を上げてきた。高校時代は建築学部を目指していたが、歴史的な建造物のデッサンの授業で古き良き建築様式を持つホテルの美しさとともに、そこで働くサービススタッフの洗練されたホスピタリティーに感動したことをきっかけにホテル人生を歩み始めることになった。
ホテル&レストランマネジメントの学部のある米国の大学に入学し、英語を習得するとともにホテルビジネスを学んだ後、日本に帰国してホテルの客室、ベル、宿泊予約を経験してから、30歳で営業部門に入った。以来25年間、ホテル営業のプロフェッショナルとして活躍してきた。
「営業の仕事は商品を売ることであり、お客さまに納得していただかなければ当然買っていただけません」と中田氏は言う。「納得していただけるホテルの価値を伝えるためにも、現場での下積み経験はとても役に立ちました。今でも私のベースには、現場での経験という宝物がしっかりと息づいています。それを存分に活用することで、TIAD を名古屋でナンバーワンのラグジュアリーホテルとして成長させたいと思っています」
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本記事は月刊ホテレス2025年4月号「TOP RUNNER」一部紹介記事です。
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