日本の料理や和食は今や世界のシェフたちに価値を認められ、あこがれの対象にすらなっている。しかし、そこにあぐらをかいていては、勉強熱心な国々にあっという間に抜き去られてしまうかもしれないという危機感を持つべきであろう。
先日ザ・プリンス パークタワー東京にて三日間限定のイベントのために来日していたスペインの二ツ星レストラン「サンセローニ」のベラスコ総料理長と会う機会があった。その際に同氏は「日本へ十数年ぶりに来れてとても良かった。なぜこんな素晴らしい所へずっと来ていなかったのか」と反省し、なるべく早くまた来たいとコメントをしていたが、それほどクリエイターでもある彼らにとっては日本の全てが刺激的で学ぶことが多いのだろうと想像できる。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
“フランスの焦り”から学べ
【月刊HOTERES 2016年06月号】
2016年06月10日(金)