この度の熊本県、大分県に跨る広域な大地震で被災された皆さまへ心からお見舞いを申し上げます。
いまだ記憶に新しい東日本大震災の後遺症が残る中、今度は九州地方のほぼ全域に震災域が拡大する傾向にあり、この地震の影響がどこまで拡大化するかは現段階では想像すらできない状況にある。
観光立国・日本を標榜し、好調なインバウンドは今年に入ってからも堅調に推移し、政府目標は既に4000 万人という具体的な数字まで発表される状況を迎えていた。この政官民挙げての観光立国推進で意気上がる中での、今回の大震災である。ニュースによると、九州新幹線や熊本空港の休業、もちろん、日本の高度な技術陣による努力があれば、この復旧も早期に実現することが予想されるが、やはり、そこは観光である。20 万人を超えると言われる避難者の今後のご苦労が癒されぬ場所に、果たして観光ビジネスの発展が期待されるかどうかは疑問を呈さずにはいられない。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
がんばれ、九州!
【月刊HOTERES 2016年05月号】
2016年05月06日(金)