われわれを取り巻く環境が大きく変わる中で、研修の中身はどこまで変化・進化をしただろうか。若者の価値観の変化、深刻化する人手不足の中、当然、十年前と同じことをやっているようではいけない。一方で、研修を通じて伝えなくてはならない本質的なことは、突き詰めていくと昔から変わらないのかもしれない。
4 月を迎え、各現場に新入社員がやってきて研修が始まっている頃だろう。最初の数週間は研修担当者が主に面倒を見るのであろうが、一人の力など限られており、新入社員たちは組織全体の雰囲気を見て、感じて、判断をする。当然新入社員自身の問題もあるであろうが、組織や環境が悪すぎたり、先輩の態度や仕事を見たりして「幻滅した」、「イメージとは違った」とは言わせたくないものである。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
理想の先輩になれるか
【月刊HOTERES 2016年04月号】
2016年04月08日(金)