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2020年9月18日号 トップインタビュー 株式会社ロイヤルホテルリーガグラン京都 総支配人 澤野 隆宣 氏

トップインタビュー 株式会社ロイヤルホテルリーガグラン京都 総支配人 澤野 隆宣 氏

【月刊HOTERES 2020年09月号】
2020年09月16日(水)
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お客さまへの発信と、お客さまによる拡散この積み重ねにより早期回復を目指す

---アーティストや調度品以外にも、ホテルのこだわりがあればお聞かせいただけますか。
  
 3階フロント奥に、「Dining & Lounge KOTONA」があり、そこでは「思い出に残る食事」を提供したいという想いがあります。その体現として「京の四季彩箱」と命名した、三段のお重箱朝食をご用意いたしました。色彩、ボリューム、品質、さまざまな面でご満足いただけると自信を持っています。現在はグループ全体で再開時期を検討中ですが、本来はそこにビュッフェの料理もご提供いたします。

---こちらの重箱については、私も内覧の際に試食させていただきました。どこを切り取っても、圧倒的なインパクトがありました。

 実は試作段階では「少し量の調整が必要ではないか」「一段か二段で十分では」といった声もありました。しかし女性をターゲットとする以上、小さな楽しみがたくさんある 方 がご支持いただけるのではないかと思ったことや、写真映えを意識すると三段にすべきだという女性の意見もあり、現在の形で提供するに至りました。結果として開業以来、多くの方にSNSなどで投稿いただいております。朝食をきっかけに、ホテルの認知へとつながっている部分もあるようですし、喫食率も50%を超えるなど、期待以上の波及効果があると感じています。一方で、朝食の量を増やすと滞在時間が延び、回転率との兼ね合いを懸念しなければいけない場合がありますが、ダイニングでは261の客室に対し、ラウンジを含め最大144席が提供可能です。つまり多少滞在時間が長くなったとしても、十分なスペースの確保によりお客さまをお待たせすることも、オペレーションの 雑 踏を感じさせることも基本的にはゼロ、もしくはそれに近い状態にできるのではないかと考えています。また、衛生面の対策ももちろん徹底し、安心してお越しいただけるよう万全の体制を整えております。
   
---最後に総支配人として今後どのようなことに取り組んでいかれるのか、お考えをお聞かせください。

 当初の計画では、開業から数カ月で稼働率70~80%、ADRは1万5千~ 2 万 円を目標としていました。 数字に関しては、社会的な事情や開業直後といういくつもの要因から大きく乖離(かいり)があり、少し我慢が続くと考えています。しかし常に前を向き、このような時世にあってもご利用いただけるお客さまに寄り添ったおもてなしを提供しながら、ホテルのこだわりや価値もしっかりと訴求していきたいと思います。そのためのスタッフ教 育には、開業前から現在でも継続して取り組んでいますし、私自身が矢面に立ち、実践して手本を示す機会も持つようにしています。開業から2週間(取材時7月29日)ほどですが、すでにホテルのこだわりや私たちの想いが口コミとして拡散されています。観光業界が回復傾向に入ればこの流れが加速し、稼働や単価の回復も早期に実現できると考えます。そのための土台は整っていると自負しておりますので、一日も早い業界の回復を願いながら、焦らず、新たなホテルとしての実績を積み重ねていきたいと思います。

 

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