インターネットがホテルの集客とって欠かせないツールとなった現在。このシリーズではグーグル日本法人とともに、いかにこのツールを有効活用し、マーケティング戦略を立案していくべきなのかを研究していく。第2回は、オンライン広告についてメリットと活用方法を紹介する。
ユーザーの興味関心に合わせて
訴求できるオンライン広告
オンライン広告とは、インターネット上のウェブサイトや検索結果画面に表示される広告の総称のこと。検索エンジンの検索結果画面に表示されるものが「検索連動型広告」と呼ばれている。ウェブサイトに掲載されるものにはバナー広告などがある。近年、利用者数が急増しているスマートフォン向けのサイトやアプリに掲載されるモバイル広告と呼ばれるものもある。
「こうしたオンライン広告は、従来の新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどのメディアと比べ、地域や興味関心に合わせて広告を発信できることからますます注目を集めています」と話すのはグーグル日本法人 広告営業本部旅行業界担当統括部長の松濤徹氏だ。
例えば、沖縄旅行が好きで個人で沖縄の情報をブログを通じて発信している人のウェブサイトに沖縄のホテル企業が広告を出せば、広告効果の高い情報発信になる。このようにニュースサイトや特定の情報を発信するウェブサイトに広告を出稿できるのもオンライン広告の特徴の一つ。個人のブログや情報サイトに広告を出したり、動画投稿サイトに広告を出すこともできる。
「検索連動型広告やディスプレイ広告など、どのような目的で何を使えばいいのか迷う方も多いと思いますが、まずは、自社の強みを分析し、どのようにサービスを表現したいか、どういったメッセージを伝えたいかを明確にしてから、画像や動画などの形式を選ぶことが大切でしょう」(松濤氏)