コロナ禍を機にすべてのお客さまが安心できる清潔な宿を目指す
SF 映画に出てきそうな奇抜なデザインのカプセル型宿泊施設を2009 年末に京都に開業して世の中を驚かせた「9h(ナインアワーズ)」は、いまや全国に15 店舗にまで拠点を増やしている。想定はしていなかったもののコロナ禍以前はインバウンドの宿泊者にも好評で、人々の行き来が交差するターミナル駅や空港でも、手軽に利用できる宿泊インフラ、トランジットステイの場所として大いに利用されている。代表取締役 Founder の油井啓祐氏に、10 年間の変遷と、コロナ禍における対応、そしてニューノーマル時代の戦略を聞いた。
Profile
油井 啓祐 氏
(Yui Keisuke)
1970 年神奈川県横浜市生まれ。関西学院大学商学部卒業後、(株)ジャフコに入社。国内ベンチャー企業への投資業務に4 年半携わる。99 年に経営者だった父の逝去にともない(株)キュービック代表取締役に就任。2004 年に「カプセルイン秋葉原」の事業再生を本格化し、過去最高益となる。09 年12 月に『ナインアワーズ』1 号店を京都にオープン。13 年に(株)ナインアワーズを設立。2020 年6 月「ナインアワーズ」15 店舗と、サウナを完備した『℃(ドシー)』2 店舗、および旧来型のカプセルホテル2店舗を展開している。