週刊ホテルレストラン、HOTERESオンライン、HOTERESセミナーなどを展開するHOTERESでは新型コロナウィルス(以下「コロナ」)の影響による営業自粛から営業を本格的に再開するホテル・レストランの参考情報になればという考えから、ビュッフェに対する意識調査を行ない、ホテル・レストラン事業関係者1,052名、事業者以外の一般消費者2,065名、計3,117名から回答を得ました。本項ではその結果を速報としてご報告いたします。(岩本 大輝)
※また、本情報やデータの著作権は弊社に帰属しますが、性別や居住都道府県、年齢などより詳しいデータもローデータとして保有しております。
ホテル・レストラン事業者様で、社内資料として必要だという方に限り、ご提供をいたします。ご希望の方はeメールにて、「iwamoto■ohtapub.co.jp:iwamoto部分は半角、■部分は@に変換ください」までご連絡をいただければと思います。
今でもビュッフェに行きたいは49%。
まずは本アンケート実施にあたって、回答にご協力をいただきました皆さま、SNS等による情報の拡散にご協力をいただきました皆さまに御礼申し上げます。
先に、ホテル・レストラン企業の従業員を除いた、2,065名の結果についてご報告します。
質問1「ビュッフェスタイルのレストラン(ハーフビュッフェ含む)に行きますか?」
質問1「ビュッフェスタイルのレストラン(ハーフビュッフェ含む)に行きますか?」に対する一般ゲストの方の回答(n=2065)
「ビュッフェスタイルのレストラン(ハーフビュッフェ含む)に行きますか?」に対して、男女合わせた結果では「現在でもコロナ対策をしっかりとしていれば行きたい」が843名41%、「コロナ対策関係なくビュッフェには行きたい」が160名8%で、現時点でも49%の方がビュッフェに行きたいと考えていることが分かりました。
また、「今はコロナ対策の有無関係なく行きたくないが、コロナ終息後であれば行きたい」という回答が587名28%となっており、これを合わせると77%の人が今もビュッフェに魅力を感じているということが分かりました。
一方で、「コロナ以前は行っていたが、今後はコロナ終息関係なく行きたくない」という回答も291名14%寄せられており、今回のコロナが人々の価値観に影響を与えていることが見て取れます。
ただし、男女分けると差が明白に
さらに、それを男女別で比較をしました。
ここからわかりやすく、参考対象とならない「コロナ以前からビュッフェは行っていない」という層を除いています。
質問1「ビュッフェスタイルのレストラン(ハーフビュッフェ含む)に行きますか?」に対する一般ゲストの方の回答男女比較
男女間で特に違いが目立ったのは「現在でもコロナ対策をしっかりとしていれば行きたい」と「今はコロナ対策の有無関係なく行きたいが、コロナ終息後であれば行きたい」の部分です。男性は46%がコロナ対策がしていれば現在も行きたいと考えているのに対し、女性は36%。その代わり、「今はコロナ対策の有無関係なく行きたいが、コロナ終息後であれば行きたい」という層が男性は25%に対し女性は32%。現時点ではコロナに対して慎重であるということが分かります。
ビュッフェでも朝食なら許容できる?
質問2「ホテルの朝食がビュッフェスタイルの場合、そのホテル自体の宿泊を避けますか?」
質問2「ホテルの朝食がビュッフェスタイルの場合、そのホテル自体の宿泊を避けますか?」に対する一般ゲストの方の回答(n=2065)
「ホテルの朝食がビュッフェスタイルの場合、そのホテル自体の宿泊を避けますか?」に対して、少し興味深い結果を見ることができました。質問1では49%の方が現時点でもビュッフェに対してポジティブな返答だったのですが、「ホテルの朝食がビュッフェスタイルの場合〜〜」については「コロナ対策をしていれば宿泊もするし朝食も食べる」が1,087名53%、「気にしない」が273名計13%と、質問1よりも17%多い計66%が朝食のビュッフェにはポジティブな返答でした。朝食ならビュッフェスタイルでも許容できるというゲスト側の気持ちを表しているのかもしれません。
男女別の比較では、やはり女性の方が男性と比較するとビュッフェに対してネガティブな返答が多い結果となりました。とはいえ、「コロナ対策をしていれば宿泊もするし朝食も食べる」が51%と半数を上回っており、「気にしない」を含めると60%が朝食のビュッフェに対してポジティブな返答でした。なお、男性の場合、71%が朝食ビュッフェに対してポジティブであることが分かりました。
質問2「ホテルの朝食がビュッフェスタイルの場合、そのホテル自体の宿泊を避けますか?」に対する一般ゲストの方の回答男女比較
さあ、この結果を見て皆さまのホテルではどのような対応をされるでしょうか?
【参考】ホテル・レストラン企業の従業員と一般ゲストのビュッフェに対する意識調査の比較。
今回のアンケートでは、業界の皆さまにSNSで広く拡散いただくことをお手伝いしていただいた結果、われわれHOTERESという業界メディアながら2,065名という、多くの一般の方のご協力を得ることができました。また、その過程では1,052名ものホテル、レストラン企業の従業員の方にもご協力をいただきましたので、ご参考までにホテル・レストラン企業の従業員(表中では「事業者」)と、一般の方とのビュッフェに対する意識の差をご紹介したいと思います。
質問1「ビュッフェスタイルのレストラン(ハーフビュッフェ含む)に行きますか?」では一般の方が49%がビュッフェに対してポジティブだったのに対し、事業者の方は57%と、一般の方よりもビュッフェに対してポジティブであることが分かります。
質問1「ビュッフェスタイルのレストラン(ハーフビュッフェ含む)に行きますか?」に対するホテル・レストラン企業の従業員と一般ゲストの返答の比較
質問2「ホテルの朝食がビュッフェスタイルの場合、そのホテル自体の宿泊を避けますか?」においても、一般の方が66%に対し、事業者の方は75 %と、やはり朝食ビュッフェに対してもポジティブであることが分かりました。
質問2「ホテルの朝食がビュッフェスタイルの場合、そのホテル自体の宿泊を避けますか?」に対するホテル・レストラン企業の従業員と一般ゲストの返答の比較
ホテルやレストランでお勤めの方はホテルやレストランが好きでプライベートでも利用される方も少なくないようです。そうした業界愛(?)もチラリと見える結果となりました。
改めてになりますが、今回のアンケートにご協力をいただきました皆さま、そしてアンケートの拡散にご協力をいただきました皆さまに感謝を申し上げます。
■アンケート概要
調査期間:2020年6月18日15時〜6月23日07時30分
調査対象:インターネット利用者。サーベイモンキーを利用。
調査手法:SNSを中心に情報を発信しアンケート収集ツールにより収集
有効回答数:3,117