熊野古道
和歌山県には、年間約3500 万人の観光入込客があり、観光の名所が多くある。白浜温泉、和歌浦、紀三井寺、そして高野山と熊野古道などが有名である。熊野古道と高野山は2004 年、ユネスコの世界遺産となり、昨年と今年は世界遺産登録15 周年で、県を挙げてのイベントが行なわれた。熊野古道は、古くは古代の昔から熊野信仰として、多くの人が熊野三山に古道を歩いて参詣した。古代から平安時代には、「神仏習合」と「浄土信仰」の浸透により、熊野地方は朝廷や公家の信仰を集めることになり、これが「熊野詣」の起こりとされる。室町以降になると、武士や庶民が参詣するようになり、切れ目なく旅人の行列ができたことから「蟻の熊野詣」と称された。江戸時代は「伊勢に七度」「熊野三度」と言われ、庶民がこぞってこの古道を参詣することとなった。今では海外からも古道を詣でる人が増え、有数の観光名所と言える。
第2 次産業比率が高い
和歌山の面積は4724.7km2で全国30 位と、福岡県より小さく、京都府より大きい。人口は96.5 万人で全国40 位。山梨県より多く、香川県より少ない。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口は11.6%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は56.4%、65 歳以上の老年人口は31.9%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は2.6 兆円で全国38 位。一人当たり所得は273.8 万円であり、全国で岡山県に次いで30 位となっている。産業別構成比を見ると、第1 次産業は2.1%、第2 次産業は31.8%、第3 次産業は66.1%で、全国平均と比べると第2 次産業比率が高い。工業出荷額は2.7兆円で全国31 位、人口当たりは275.1 万円で全国18 位となっている。
ホテル軒数は伸びている
飲食店数は14 年で4862 店。内訳を見ると、食堂・レストランが433 店で8.9%、専門料理店が1134 店で23.3%を占める。
その中で多いのは日本料理店の402 店で8.3%を占める。次いでその他の専門料理店が301 店の6.2%と続いている。そのほか、すし店が177 店(3.6%)、そば・うどん店が106 店(2.2%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは769 店(15.8%)、酒場・ビアホールは856 店(17.6%)と多く、両者で33.4%を占める。以上のほか喫茶店は1094 店(22.5%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は284 店(5.8%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は387 店である。ホテル数は17 年で103 軒、客室数は5924 室で、2000 年からの伸び率を見ると、ホテル数は全国の26.5%に対して当県は41.1%と高い。客室数は全
国の45.9%に対して当県は39.7%の伸びで平均を下回っている。
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