「私たちがやりたいことは、さまざまな会社が成功を得ること。より高いレベルで、より確かに」と提唱しているのが、「すごい会議」を導入した企業コンサルティングを手掛けている㈱ディシジョン 雨宮幸弘社長だ。コーチングを取り入れ、一見不可能を可能にする。できない理由を許している組織から、どうしたらできるようになるのか?に組織がシフトする。本来、企業が持っている潜在能力を見つけ出し、目標を達成する意思と手にいれる強い本気を経営者とメンバーが手に入れる。起業して12 年目、雨宮幸弘社長に「すごい会議」のすごさをお聞きした。
福永 ある企業で雨宮社長が展開されている「すごい会議」を導入され、企業成長をし続けているというお話をお聞きしました。これまでの実績企業をみても業種の幅もかなり広く、功績を上げられていらっしゃいます。はじめに「すごい会議」とは何かをお聞かせいただけますでしょうか。
雨宮 「すごい会議」は会議をコアとし組織が活性していくための手段です。目標設定や問題解決を行なう会議と現場での実務と進捗確認を定期的に繰り返していきます。マネジメントや心理学、言語学を中心としたさまざまな理論や研究結果を分析し、企業成長と成功に必要な要素を組み合わせて構成していきます。まずは経営者と選ばれたメンバーで、組織の課題を解決しやすいフォーマットに置き換えて、課題の棚卸しを行ないます。問題こそが企業に変化をもたらし、企業が前進する最高のきっかけであり、まさに“ピンチを金脈に変える”ことができるのです。棚卸しされた課題はネガティブなことですが、このネガティブをパワフルなワードに変換させます。その上で今後の目標達成のための責任者と責任を明確化させ、やりぬくべきこととしてコミットします。人は何か課題にぶつかったとき、自分の頭の中で考えます。しかし、そこには限界があります。限られた環境の中では気づかないことが多くあり、その気づきを得るためには「ワク」の外に思考を広げていくこと、つまりさまざまな人と出会って解決策を見出していくことが肝心です。