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社内コンクール・講習会の充実による人材育成の本気度 社員教育は企業ブランドの“証” ~リゾートトラスト㈱ 2016年度の取り組みを分析~

リゾートトラスト㈱ 2016年度の取り組みを分析

【月刊HOTERES 2017年04月号】
2017年04月21日(金)
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リゾートトラスト㈱(本社:名古屋)は、社内での教育・研修に積極的かつ多角的に取り組んでいる。“ 量から質” への転換が求められるサービス業界で設備投資と同等、もしくはそれ以上に従業員への投資が重視されている。それを受けて同社では、各種社内コンクールの実施と共に、決勝審査進出者への教育の一環としてさまざまな講習会を同時に実施している。料理のクオリティーの高さには定評のある同社だが、特筆すべきはサービスを重視した取り組みである。
 

  
 この取り組みを企画運営している料理飲料部は、「働き方改革」の一環として、従業員のモチベーションを高めると共に女性スタッフの活躍にも注力し、「一流ブランドへの挑戦」に向けた取り組みとして強化している。
 
 また、開催される講習会での講師陣の顔ぶれもさまざまであり、ここまで充実度が高い講習会は他社でも決して多くはない。ここに、人材育成にかけた並々ならぬ企業努力が伺える。
 
 この取り組みを提唱する専務取締役 総料理長の内山 敏彦氏は、「料理だけでなくサービスも一体化したレストラン作りが重要。スタッフがさまざまな体験を通じて感性を磨く機会を与えていきたい」と語る。
 

若手料理人コンクールの最優秀賞作品
外部の審査員からの厳しい目も光る
決勝審査への緊張感と高い意欲
お客様を迎えての公開審査。晴れの舞台で華麗な演技
選手・社員が見守る中での審査。見ることも大切な学習機会

 
 コンクールでは、一次審査として書類選考または筆記試験、サービス実技による二次審査等、各コンクールに合わせた選考方法を実施。約3600 人のホテル・レストランスタッフが相互交流や技術のしのぎを削る場として期待度も高い。コンクール最優秀者へのインセンティブとしてプロモーションが開催されるなど、業績への貢献も期待されるだけに参加する個人のモチベーションも高まる。
 
 講習会においては、各業界よりさまざまな先駆者やプロフェッショナル、重鎮、教育関係者や個人オーナーシェフ、ワイングラスの効果を科学的に解説するメーカー代表、各種団体の代表者等を招いており、バラエティに富んでいる。
 
 参加する従業員にとっても忘れられない学びの機会となっている。
 情報過多の時代でありながら、ネットや媒体からではなく生で体感できる講習会を自社で受けられる機会がある企業は少ない。

鉄板焼コンクール、笑顔の接客も高ポイント。
デザートコンクール最優秀作品。和のテイストが活きている。
若手料理人コンクールの入賞作品。

前述の内山氏は「2017 年度も2016 年に負けないくらいの充実度を図ります」と意気込みを語る。中途採用で入社しコンクールに参加したスタッフは、「この会社は、こんなに人を大事にしてくれるのだと感心しました」と話す。
 
 また別のスタッフは、「それぞれの施設の距離があるため、話す機会の少ない仲間と共有する時間がとても嬉しい。お互いに刺激しあったり異分野の話も聞けて、とても勉強になる。これからも積極的に参加したい」と表情も明るい。
 
 今後2020 年に向け施設展開の加速度を上げていく同社の教育への投資・取り組みは、多くの料理人やサービスマンの関心を寄せるものとして注目していきたい。
 

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