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毛利愼の外食エンターテインメントVol.81

冬でも屋外プールを楽しめる“新たなプールカルチャー”を提案するBPCの魅力!

2024年02月02日(金)
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太平洋にむかい、開放的に展開されているインフィニティプール。各季節、各時間帯でおのおの違った魅力を望むことができるが、冬場の澄んだ空気の中でプールに入りながら見る景色は他に類を見ない特別感だ
太平洋にむかい、開放的に展開されているインフィニティプール。各季節、各時間帯でおのおの違った魅力を望むことができるが、冬場の澄んだ空気の中でプールに入りながら見る景色は他に類を見ない特別感だ

昨夏、千葉県安房郡鋸南町にオープンした「BOTANICAL POOL CLUB(以下、BPC)」。通年、屋外でプールに入れるというコンセプトのもと開業した施設が初めての冬を迎えた。
 
シグネチャープール、インフィニティプール、POOL SUITEやPOOL VILLAに併設される小型プールと、全プール温水となっており、冬場でも水中にいる時は非常に温かいが、果たしてプールからあがった後はどうなのだろうか? 昨今の日本の冬が暖冬だとはいえ、冬は冬である。プールからあがった後の体感は大丈夫なのだろうか? そしてプールサイドでの時間を楽しむことはできるのだろうか?
 
恐らく同施設が開業した際、皆一様にこのことを考えただろう。施設側にとっても未知数の課題であったことが予想される。もちろん、寒気から体を守る冬季用のバスローブの用意やホットメニューの充実など対策を用意してその季節を迎えただが、お客さまの反応がいかなるものとなるのか? 不安がなかったかといえばそうではないだろう。
 
しかし、これらの心配は杞憂に終わったようだ。実際に筆者も何人か冬季に滞在したゲストの体験談を聞いているのだが、皆一様に“寒さはまったく問題なく、楽しく過ごせた”と回答している。もちろん、プールにも入った上での回答であり、年末年始なども大勢のお客さまがプールタイムを楽しんだという。冬場に屋外プールでの時間を“楽しめる”とはBPC、あっぱれである!同施設のコンセプトは日本の観光産業に“新たな可能性と楽しさ”を、カルチャーという形で提案した成功事例だといっていいだろう。

冬季は朝食でチーズフォンデュとトマトスープのフォンデュが提供されている。これらはレストランでも部屋でもお客さまの好きなスタイルで食せ、プールサイドに設えられているデッキチェアに持って行って食べることもできる
冬季は朝食でチーズフォンデュとトマトスープのフォンデュが提供されている。これらはレストランでも部屋でもお客さまの好きなスタイルで食せ、プールサイドに設えられているデッキチェアに持って行って食べることもできる
レストラン内のみならず、プールサイドでもホットワインやホットカクテルなどのホットメニューをオーダーすることが可能。冬場の寒さを緩和してくれる美味しさも、冬のBPCの楽しみだ
レストラン内のみならず、プールサイドでもホットワインやホットカクテルなどのホットメニューをオーダーすることが可能。冬場の寒さを緩和してくれる美味しさも、冬のBPCの楽しみだ
BPCでは通年を通して、ディナーメニューに鍋のコースが用意されている。たとえ夏場であっても、長時間水に浸かった体は思いのほか冷えているとのことから、体を冷やさないメニューとして考案したそうだ
BPCでは通年を通して、ディナーメニューに鍋のコースが用意されている。たとえ夏場であっても、長時間水に浸かった体は思いのほか冷えているとのことから、体を冷やさないメニューとして考案したそうだ
鍋メニューには火鍋もある。薬膳食材をふんだんに使ったスープは滋味深く、サウナ飯としての効果も!圧倒的な非日常空間で、プールにサウナ、火鍋を楽しみ、“究極に整う時間”を堪能するのもBPCの滞在魅力のひとつだ
鍋メニューには火鍋もある。薬膳食材をふんだんに使ったスープは滋味深く、サウナ飯としての効果も!圧倒的な非日常空間で、プールにサウナ、火鍋を楽しみ、“究極に整う時間”を堪能するのもBPCの滞在魅力のひとつだ

ところでBPCといえばもう一点、特筆すべき魅力がある。それはグローバルスタンダードな大らかさをもって提供されているペットフレンドリーの体制だ(※受け入れには犬種・サイズ・頭数の制限あり。宿泊を希望する際は要確認のこと)。

BPCの魅力のひとつであるペットフレンドリー。インフィニティプール手前のエリアやシグネチャープールエリアに連れていくことができ、犬たちも自由に遊ぶことができる。また、シグネチャープールサイドに設えられたデッキチェアでは犬と一緒に食事をとることもでき、その点も愛犬家たちから絶大な人気と支持を得る理由だ
BPCの魅力のひとつであるペットフレンドリー。インフィニティプール手前のエリアやシグネチャープールエリアに連れていくことができ、犬たちも自由に遊ぶことができる。また、シグネチャープールサイドに設えられたデッキチェアでは犬と一緒に食事をとることもでき、その点も愛犬家たちから絶大な人気と支持を得る理由だ
上空から見たシグネチャープール。プラントハンター西畠清順氏デザインによる豊富な植栽に囲まれた環境で、人も犬も共に自由に楽しく過ごすことができる。日本でここまでのホスピタリティを実現しているペットフレンドリーな施設はまだまだ少ない
上空から見たシグネチャープール。プラントハンター西畠清順氏デザインによる豊富な植栽に囲まれた環境で、人も犬も共に自由に楽しく過ごすことができる。日本でここまでのホスピタリティを実現しているペットフレンドリーな施設はまだまだ少ない

全21室となっている客室のうち4室がペットステイ可能な部屋となっており、さらにはプールサイドでも一緒に遊んだり、食事を共にすることができる(※プールでの遊泳は禁止)。別途でドックランスペースも用意されており、西畠氏によりセレクトされたさまざまなグリーンが茂る中で、犬たちが解放的に遊べるようデザインされている。筆者が滞在した折にもペットステイのお客さまがいたが、人間も犬もストレスフリーで楽しんでいる光景が実に微笑ましく、ペットステイの需要が高まる昨今、ペットフレンドリーの導入や強化、方向性について検討中の事業者はぜひ、視察に訪れてもらいたい。
 
それにしても実に面白い施設が誕生した。折々の季節の移り変わりと共に、BPCも新たな魅力を創生していくだろう。BPCの今後の動向に注目だ。

「BOTANICAL POOL CLUB」
https://botanicalpoolclub.com/

館内着として用意されているBPCオリジナルデザインのバスローブ。冬季は寒さ対策がほどこされた厚手のものが用意されているので、屋外でのプールタイムも安心して楽しむことができる
館内着として用意されているBPCオリジナルデザインのバスローブ。冬季は寒さ対策がほどこされた厚手のものが用意されているので、屋外でのプールタイムも安心して楽しむことができる
ロビーに併設されている「BPC SHOP」。バスローブや部屋着、プールグッズにアパレル小物など、書籍以外はすべてBPCオリジナルデザインの商品で揃えられている。いずれもクールなデザインであり、特にプールグッズは他に類を見ないオシャレさだ
ロビーに併設されている「BPC SHOP」。バスローブや部屋着、プールグッズにアパレル小物など、書籍以外はすべてBPCオリジナルデザインの商品で揃えられている。いずれもクールなデザインであり、特にプールグッズは他に類を見ないオシャレさだ
施設内にはサウナが2か所あり、画像は「SWEAT LODGE」のもの。外気浴エリアにはこちらも西畠氏がセレクトしたグリーンがふんだんに植えられており、自然に癒されながら整うことができる。場所はプールエリアと客室エリアの中間地点に位置しており、プール後の体を温めることにも配慮された導線が嬉しい
施設内にはサウナが2か所あり、画像は「SWEAT LODGE」のもの。外気浴エリアにはこちらも西畠氏がセレクトしたグリーンがふんだんに植えられており、自然に癒されながら整うことができる。場所はプールエリアと客室エリアの中間地点に位置しており、プール後の体を温めることにも配慮された導線が嬉しい
サウナはシグネチャープールの横にも!こちらはシグネチャープールとインフィニティプールの間に設置されているので、プールからあがったあと、チェアに行くまでの間に体を温めることもできる
サウナはシグネチャープールの横にも!こちらはシグネチャープールとインフィニティプールの間に設置されているので、プールからあがったあと、チェアに行くまでの間に体を温めることもできる
客室にはサンスクリーンが常設されている。大きめのボトルで用意されているのでたっぷりと使うことができ、紫外線対策を万全にした上でプールタイムを楽しむことができる。また、シートパックも用意されており、アフタープールのケアにも配慮が行き届いている
客室にはサンスクリーンが常設されている。大きめのボトルで用意されているのでたっぷりと使うことができ、紫外線対策を万全にした上でプールタイムを楽しむことができる。また、シートパックも用意されており、アフタープールのケアにも配慮が行き届いている
天気の良い日は館内の至る場所から富士山を望むことができる。中でもインフィニティプールからは圧倒的な非日常感の中での眺めを体験することができる。同施設の魅力はさまざまだが、この一望もわざわざ訪れる価値のひとつといって過言ではない
天気の良い日は館内の至る場所から富士山を望むことができる。中でもインフィニティプールからは圧倒的な非日常感の中での眺めを体験することができる。同施設の魅力はさまざまだが、この一望もわざわざ訪れる価値のひとつといって過言ではない

担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp

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