「ディスティネーションスタッフ」と呼べる旅の目的となる魅力あふれる人財を創る
----ホテルの働き方改革に向けた挑戦をするのですね。
まさしくその通りで、私はよく「高山モデル」を作りたいと言っています。これまでお話した働き方を 100%達成した高山モデルを、続いて開業が予定されているサンクチュアリコート琵琶湖と日光、さらにその先の新規開業ホテルにも導入していくために、これまでの延長線上ではなく新しいワークライフバランスを構築していきたいのです。
50年培ってきたリゾートトラストの文化の中で改めるべきところは改め、次の 50年のリゾートトラストで仕事をする人たちがより幸せになるための挑戦を継続していきたいと思います。
サンクチュアリコート高山はディスティネーションホテルですが、さらに私は「ディスティネーションスタッフ」を創っていきたいと考えています。お客さまが旅をする目的となるだけの魅力を備えたスタッフを揃えるために、1人ひとりのタレント性を向上させる取り組みに力を入れたいのです。
「この人に会うためにサンクチュアリコート高山に行く」というお客さまが増えることは、結果としてスタッフ自身のやりがいにもつながるはずです。働くことで自分の成長を実感し、「リゾートトラストに入社してよかった」「リゾートトラストのホテルに携わったからこそ、こんなに素晴らしい人と出会うことができた」と幸せを感じてもらうことは私の願いでもあります。
----リゾートトラストが展開する施設が求めているのは、どのような人物ですか。
人柄ということで言えば、しっかりとした価値観を持つ感性が高い人です。働きながら感性を磨いていくこともできますが、もともと高い感性を持っている人もたくさんいます。物事に対する目線や感じ方、伝え方にセンスを感じさせる人は、人の見ていないところで勉強しているものです。自分のお金を進んで使ってさまざまなところに出掛けては、質の高いサービスを受け、多種多様な料理を食べて、素晴らしいものに触れたり見たりしているのです。
そういった活動を自発的にできる人にはどんどん新しい発想が生まれるので、常に生き生きとして見えます。ホテリエとしてサービスを提供するためには、そのような感性が求められると思っています。
人に対して思いやりを持てる人であることも重要です。お客さまのみならず、ともに働くスタッフに対しても思いやりを持つことのできる人に働いていただけたらありがたいと思っています。
仕事だけでなくプライベートの夢もしっかりと持ちながら、リゾートトラストが掲げている「ご一緒します、いい人生」というメッセージを、お客さまとともにスタッフにも叶えていってほしいと願っています。
リゾートトラストには、滞在する喜びを理解している旅好き、ホテル好きな人たちが集まってほしいですし、そういう人こそが良質なサービスを提供できるのだと思います。その姿勢を後押しするために、リゾートトラストでは社員が最高のサービスを受けることのできるプログラムを用意しています。