コロナ禍からの回復という短期的な課題と中・長期的な観光立国は分けて考えるべき

新型コロナウイルスのパンデミックを経て、日本を含む世界経済の状況は大きな変化を余儀なくされた。世界中がステイホームという状態が続いてきた中で、日本の観光業界も決して小さくはないダメージを受けることになってしまった。しかしようやくコロナに関する規制緩和の道筋が見え始め、2023年は経済や観光が平常化、活発化していくかもしれないという希望も感じられるようになってきた。現在のマーケットの状況について、森トラスト（株）代表取締役社長、森トラスト・ホテルズ＆リゾーツ（株）代表取締役社長の伊達美和子氏はどのように観測しているのだろうか。日本経済の動向、観光業界が取り組むべきテーマなどについて、弊誌より代表の太田、編集長の義田が伊達氏にインタビューをした。
 

森トラスト（株）　代表取締役社長／
森トラスト・ホテルズ＆リゾーツ（株）代表取締役社長
伊達 美和子氏

1971年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。総合コンサルティング会社勤務を経て、98年森トラスト（株）入社。2011 年森トラスト・ホテルズ＆リゾーツ代表取締役社長に就任。16 年 6月から森トラスト（株）代表取締役社長を務める。全国でホテルプロジェクトを推進し、都心の大型複合施設開発、大型都市開発も手掛けている。