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2022年11月18日号 トップインタビュー (株)パレスホテル代表取締役社長吉原 大介 氏

トップインタビュー (株)パレスホテル代表取締役社長吉原 大介 氏

【週刊ホテルレストラン2022年11月18日号】
2022年11月17日(木)
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「ホテル運営会社としてのパレスホテル」へ

----コロナ禍での業績について教えて下さい。

 コロナ禍では宿泊や宴会などの事業は大変厳しい状況でしたが、先ほどの外販やレストラン事業が好調で、ホテル事業全体を支えてくれました。また、株式会社パレスホテルとしてはパレスホテル東京に隣接するオフィスビルであるパレスビルの収益もあって 2020年以降も経常利益ベースにおいて黒字を維持できており、当期純利益も3期ぶりに黒字計上となる見込みです。
 
---- 2020年 7月には大阪に Zentis Osakaを開業され、「ホテル運営会社としての株式会社パレスホテル」の第一歩を踏み出されました。

 私たちはこれまで磨き上げてきたホテル運営のノウハウを武器に、今後はホテル運営会社としての展開を目指しています。その最初のホテルが Zentis Osakaです。コロナ禍での開業となりましたが、周辺ホテルとの価格競争に巻き込まれないようにブランディングなど努力を重ね、ありがたいことに私たちが開業前から描いていたお客様像と重なる方々に来ていただけている実感を持っています。
 
 ラグジュアリーホテルではなくビジネスホテルでもない、「アフォーダブルラグジュアリー」を提供するホテルとして、それまで市場になかったポジションを確立いたしました。パレスホテルの DNAを引き継いだホテル会社ならではのサービスはもちろん、世界的に活躍する海外デザイナーを迎えるなど内装デザインなどのハード面も細部にまで非常にこだわりました。
 
「Encounters of a New Kind 感性が、深呼吸する場所。」をコンセプトに「新しい何か」との知的邂逅を提供するホテルを目指してまいりましたが、発信力のあるアーリーアダプターのお客さまがお越しくださり、その結果、より多くの方にご興味を持っていただけていると感じています。今後の Zentisブランドの出店先についても、ブランドとして提供したい価値や想いを実現できることを第一に、数よりもクオリティを重んじ一軒ずつ妥協せずにこだわっていきたいと考えています。

 そしてこの度、台湾・台北の老舗ホテルであるアンバサダーホテルの建て替えに際し、ホテルマネジメント契約を結び、2028年に「アンバサダーパレスホテル台北」を開業いたします。台湾を代表する歴史あるアンバサダーホテルとは、創業時から世代を超えてホテル事業を受け継いできたことなど、そのバックグラウンドに多くの共通点があります。パレスホテル東京での知見を活かし、またお互いの独立系ホテルとしての矜持をもってともに新たなブランドを創り上げていきます。 

----一方、ホテル運営会社は外資系ホテルチェーンも含めてさまざまなプレーヤーがいます。その中における株式会社パレスホテルの強みをどのように見ていらっしゃいますでしょうか?

 パレスホテル東京では細部にまでこだわったハード面はもちろん、質の高いサービスを実現する表にはみえないスタッフの努力や部署間を飛び越えた協力体制など、さまざまなノウハウを積み重ねてきました。これは弊社の強みです。
 
 長く日本で宿泊だけでなく宴会などの事業も手掛けてきましたので、インバウンドだけでなく国内のマーケットを熟知している部分はほかのホテル運営会社に負けない部分であると自負しています。そして、プロパティのことをよく理解したセールス &マーケティングチームも弊社の強みの一つです。実際、Zentis Osakaでも弊社のセールスチームの活動で開業初期から個人のお客さまだけでなく法人のお客さまなど、幅広いお客さまにご利用をいただいています。そうした時間をかけて創り上げてきた組織力があるのも弊社の強みだと考えています。
 
 また、今回のアンバサダーホテルとのパートナーシップも、きっかけはオーナーご自身の一ゲストとしてのホテル体験でした。スタッフのサービス力に強い魅力を感じられた結果お声がけをいただき、海外展開という新たな挑戦に繋げることができました。ホテル運営会社として「人」が持つ力をこれからも信じ、ホスピタリティカンパニーとしてさらなる磨きをかけていきたいと思います。 

----株式会社パレスホテルとしてのこれからの構想について教えて下さい。

パレスホテル東京の再開業から 10年間、多くの方のサポートをいただきながらこのホテルを輝かせることに取り組んできました。一方、現状維持は衰退の始まりと考えており、今後はホテル運営会社としてさらなる展開をしてまいります。ホテル運営施設が増えなければ若い人にポジションを用意することもできません。スタッフが輝ける場所、ワクワクする仕事を提供することが自分の役割だと思っています。
 
 一方、展開を目指しつつも、施設の数にこだわるのではなく、質を大切にしていきます。日本の観光業界は大きなポテンシャルを持っており、今後の日本において主要な産業の一つとなることは間違いありません。このコロナ禍の影響を受けて若い人を中心に業界から離れてしまう傾向があります。また、観光系の大学を出てもホテル業界に就職しないという選択をする人も少なくありません。これから大きく成長をするこの業界に優秀な人材が集まり、またその人材を育てることができる環境を作らねばなりません。
 
 私たちもこの業界の一員として、ホテルの質を大切に、優秀な人材を迎え、着実に成長をしていける。それを実現できる企業を志します。

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