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第80回 鈴木 忠美の「次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術これからの人材育成」

第 80 回「人・モノ・言葉に完璧はない」

【月刊HOTERES 2015年10月号】
2015年10月16日(金)
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料理名を聞かれ、即答でNO というスタッフ
 先月久々にホテルの会合に出席したときの懇親会での一コマである。一昔前と違い今では多くのホテルは、料理卓に並べられている料理の一品一品すべてに、親切丁寧に料理名を書いてくれているホテルが圧倒的に多くなった。その半面、お客さまにすれば聞き慣れない料理名があると、つい近くのスタッフに尋ねてみたくなるのも事実である。

実はそういう私も聞いたことのない料理名が表示されていたのでつい気になり、近くのスタッフを呼び止めて、これはどんな料理かと尋ねてみると、「首をかしげて申し訳ございません…」と謝られただけで答えが返ってこない。それもそのはず、見るからに今年の新入社員と見た。そこで今度は少し先輩風の人に同じ質問すると、「多分〇〇だと思います」って、私はあなたの感想を聞いているわけではない。

でもこれを簡単に解決する方法がある。私が盛岡グランドホテル勤務時代、よくパーティー会場に社長が顔を出しては「鈴木さん、今日の料理単価はいくら」と何度聞かれたことか。そのため毎日全会場の料理単価を頭にたたき込んだ。そこでリーダーも準備段階から宴会場に出向き、この料理はどんな料理かと抜き打ちでスタッフに尋ねられてみてはいかがでしょう。

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