「60室のホテルオークラ」の意義を確立し人々に認知してもらうことが重要なテーマ
(株)ホテルオークラと三菱地所(株)が2021年5月28日に締結した運営管理契約に基づき、「ホテルオークラ京都岡崎別邸」が 2022年1月20日に開業した。静謐なひとときを感じられるスモールラグジュアリーなホテルとして隠れ家のような空間を提供するホテルオークラ京都 岡崎別邸は、山荘をテーマに設えたバルコニー付きのスイートルーム 8室を含む 60室で展開している。親鸞聖人草庵跡と伝わる寺院「真宗大谷派岡崎別院(東本願寺岡崎別院)」の隣地に位置し、スイートルームなどの客室からは境内の豊かな自然や日本庭園の四季折々の景色が満喫できる。館内には、京都の老舗「細尾」の西陣織をはじめ、京都の伝統工芸を担う後継者 6人によるプロジェクトユニット「GO ON(ゴオン)」が手掛ける意匠が取り入れられ、京の美・手仕事を随所に感じられる。ホテルオークラが手掛けるスモールラグジュアリーホテルは、どのような方向に進んでいこうとしているのか。総支配人の新川達也氏にその思いを聞いた。
ホテルオークラ京都 岡崎別邸
総支配人 新川 達也 氏
1991年ホテルオークラに入社。入社後はホテルオークラ東京(現 The Okura Tokyo)にて経験を重ね、宿泊部門全セクションの管理職を務める。また、ホテルオークラ福岡の開業に際して立ち上げメンバーとして開業準備に携わる。入社以降、米国大統領や各国の要人など、ホテルオークラ東京に滞在する国賓や国内外の賓客の接遇に尽力し、2008年に開催された北海道洞爺湖サミットでは、参加国代表を受け入れる現地ホテルに赴きプロトコールの陣頭指揮を執る。サミット後は、マンダリンオリエンタル香港での研修も経験しサービスに磨きをかける。15年よりホテル日航関西空港に出向。16年より同ホテル宿泊部長を務める。18年 The Okura Tokyo開業準備室 課長としてホテルオークラ東京本館の建て替えに携わる。20年京都ホテルオークラ(現ホテルオークラ京都)副総支配人宿泊部長を経て、21年 6月にホテルオークラ京都岡崎別邸の開業準備室長。22年 1月同ホテル開業に際して総支配人に就任。