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2021年11月19日号 トップインタビュー ホテル竹園芦屋 代表取締役社長 福本吉宗 氏

トップインタビュー ホテル竹園芦屋 代表取締役社長 福本吉宗 氏

【月刊HOTERES 2021年11月号】
2021年11月18日(木)
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1956(昭和 31)年 水原茂監督に始まった「読売ジャイアンツ」の定宿

----ホテル竹園芦屋さんと言えば「読売ジャイアンツの定宿」が浮かびますが、始めに今日に至るまでの経緯をお聞かせください。

 祖父が但馬牛にこだわった精肉店を、終戦の翌年、1946(昭和21)年に芦屋の地で開業したことに始まります。終戦直後で満足できる食糧事情ではありませんでしたので、こんなときだからこそ、“おいしいお肉を食べていただきたい”という想いで立ち上げたのです。その後、愚直にやってきた精肉店を核とし、但馬牛を最大限に美味しく召し上がっていただけるレストランやゆっくりおくつろぎいただける旅館業に着手していきました。
 
 旅館は後継者問題で悩まれていた「若竹旅館」を受け継ぎ、1953(昭和28)年、「竹園旅館」として開業したのです。1986(昭和 61)年に、芦屋駅前再開発事業により現在の「ホテル竹園芦屋」として新生オープンいたしました。以来、芦屋で唯一、但馬牛を味わえるホテルとして運営しております。そして2012(平成 24)年には全国の百貨店で初めての神戸牛・但馬牛の専門店となる「あしや竹園 うめだ阪急店」を開店しました。 

----戦後とともに 75年間挑戦し続けていらっしゃいます。

 精肉業に始まり旅館、ホテル、専門店など事業展開してきましたが、根幹は但馬牛の精肉店であり、精神面では旅館の“おもてなしの心”です。この心は現在の経営方針に脈々と受け継がれています。その気持ちがあったからこそ、「読売ジャイアンツ」様も1956(昭和31)年来、今もなお定宿としてご利用いただいているのだと思います。 
 
----「読売ジャイアンツ」との出会いをお聞かせください。

 現役時代巨人軍で活躍、引退後は巨人軍の監督として在任11年間で8度リーグ優勝を果たされた水原茂監督から声を掛けていただいたことに始まります。祖父は、水原監督と戦地で一緒だったという事もあり、涙なくしては語れない縁だったと聞いております。
 
 そして1956(昭和 31)年以来、65年間に亘り定宿としてご利用いただいております。選ばれた理由は甲子園球場に近い立地にあったこと、まだ不十分な食糧事情の中、選手たちに体力、気力をつけるため美味しいお肉を思う存分、食べさせてあげたいという想いを叶えてくれる宿であったこと、今もなお、旅館のようにくつろいでいただけることが 60年を超えた今も定宿としてご利用いただいているのだと思います。

 

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