負債総額909億7300万円 宿泊業14(前年比10件増)、飲食業58(前年比14件減)
東京商工リサーチは2021年 8月の「倒産月報」を 2021年 9月 8日に発表した。全国の企業倒産件数は 466件(前年同月比 30.13%減)、負債総額が 909億 7300万円(同 25.6%増)となった。
件数は3カ月連続で前年同月を下回った。8月度では 1972年以降の 50年間で 1990年の 514件を下回り最少を記録した。単月では今年6度目の 500件割れで、倒産抑制が定着している。
負債総額は今年 3番目の規模となったが、8月度では 1989件(883億 400万円)に次ぎ、50年間で 6番目の低水準。負債 1億円以上 5億円未満が89件(前年同月114件)、同5億円以上 10億円未満が 14件(同 20件)と減少したが、同50億円以上2件(同ゼロ)を含む同 10億円以上の大型倒産が 25件(同 13件)とほぼ倍増し、3カ月ぶりに増加した。
8月の「新型コロナウイルス」関連倒産は、121件(前年同月比 49.3%増)で、倒産全体に占める構成比は高水準を持続し、1~ 8月累計は 1026件に達した。
産業別は、農・林・漁・鉱業、金融・保険業を除く8産業で前年同月を下回った。飲食業は 58件(同 19.4%減)と減少したが、宿泊業 14件(同250.0%増)は 5カ月ぶり、旅行業 4件(同 300.0%増)は 2カ月ぶりに、それぞれ増加した。
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