金沢 21世紀美術館
石川県は、江戸時代「加賀百万石」の城下町として栄え、金沢城や兼六園あるいは武家屋敷など近世文化の歴史史跡が県内にしきつめてある。しかし、一方では現代の文化についても博物館や資料館等の文化施設も充実している。その中で地元の市民はもとより全国の観光客にその歴史を広く知られた施設がある。それは、2004年 10月に開館した「金沢 21世紀美術館」である。観光客が多く立ち寄る「兼六園」の向かいにあたり、金沢城公園からも近い。金沢市の中心部に立地した都市型美術館である。当美術館のコンセプトは「まちに開かれた公園のような美術館」であり、市民も観光客でも誰でも立ち寄ることができ、さまざまな出会いが可能となるような美術館を目指している。「まちに活き、市民とつくる、参画交流型の美術館であり、加賀の伝統を未来につなげ世界に開く美術館」を目指している。その結果、開館から1年間で157万人が入館し、2018年には 258万人の入館を達成してきた。コロナ後の開館再開が待たれている。
一人当たり県民分配所得は全国 23位
石川県の面積は 4186.2km2で全国 35位と、福井県より狭く、徳島県より広い。人口は 113.3万人で全国 34位。宮崎県より多く、大分県より少ない。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.3%、15.64歳の生産年齢人口は 58.1%、65歳以上の老年人口は 29.6%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 3.4兆円で全国32位。一人当たり所得は 296.2万円であり、全国で兵庫県に次いで 23位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 1.0%、第 2次産業は 30.5%、第 3次産業は 68.5%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は3.1兆円で全国 28位、人口当たりは 274.1万円で全国 22位となっている。
ホテル・旅館の伸びは軒数・客室数とも低調
飲食店数は 14年で 6348店。内訳をみると、食堂・レストランが 561店で8.8%、専門料理店が 1786店で 28.1%を占める。その中で多いのは日本料理店の 526店で 8.3%を占める。次いでその他の専門料理店が 523店の 8.2%と続いている。そのほか、すし店が 346店(5.5%)、そば・うどん店が 325店(5.1%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1249店(19.7%)、酒場・ビアホールは 1029店(16.2%)と多く、両者で 35.9%を占める。以上のほか喫茶店は 767店(12.1%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 261店(4.1%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 567店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 743軒、客室数は 2万 7947室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲15.3%、客室数は全国の 8.9%に対して当県は 7.7%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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