妥協なきワイン造りとカベルネへの信念
ワイン・イン・スタイル㈱(東京都港区、マイケル・クー社長)のリストに再び、最上級のもてなしを求めるゲストの心をくすぐるようなアイテムが追加される。米国を中心にニューワールドワインの輸入・販売を強みとする同社は「ハンドレッド・エーカー」の3アイテムの取り扱いを再開すると発表。ランドン・パターソン副社長が来日し、9月18日にウルフギャング・ステーキハウス シグニチャー(東京都港区)で新ヴィンテージのお披露目を兼ねたセミナーを開催した。
ジェイソン・ウッドブリッジ氏
ハンドレッド・エーカーは、ジェイソン・ウッドブリッジ(Jason Woodbridge)氏が1998年にナパ・ヴァレーで創業したワイナリーだ。「Robert Parker Wine Advocate」でこれまでに22回も100点満点を獲得した実績は、ウルトラ・プレミアム・ワイナリーと呼ぶにふさわしい。ジェイソン氏は常に高いクオリティーレベルを求め、「最高でなければ意味がない」と強く信じ、完璧なカベルネ・ソーヴィニヨンの生産に努める。「0か100か」のポリシーで、期待するレベルに満たないブドウやワインは惜しみなく廃棄する。パターソン副社長も過去に幾度もその光景を目にしてきたと言い、そのポリシーは偽りないようだ。
ジェイソン氏が自ら構築したワイン造りの哲学は独特のものがある。「カベルネ・ソーヴィニヨンこそがパーフェクト」との信念で、小区画ごとに収穫・醸造したワインをブレンドすることで単一品種の中にも香りや味わいに複雑味を施す。熟成の90から95%はパンチョン(450~500ℓ樽)を用いて、その際の24~40カ月は樽に触れることもしないという。