100 点を目指すことは当然悪いことではない。
しかし、100 点をとれないことも悪いことではない。
その失敗を、次に生かす姿勢を持てるか、そして、「今度こそ」と次も100 点を狙える気持ちを持てるかが重要である。
筆者は自慢にもならないが、学生の頃は本当に勉強をしない人間だった。
子供のころに小学校しか出ていたなかった父親が、戦争体験と10 代からホテルやレストランで働いた実体験の中で学んだことは大きいと言っていたのが心に強く残り、学校で学ぶことに対し「将来の職業も決まっていないのに、この科目は無駄ではないのか」と考えるようなとても生意気な子供であった。
今でも学校のテストの点数であるとか、卒業した大学がどこであるとか、社会人にとって関係のないものであると考えてはいるが、一方で、教育の重要性も理解できるようになった。
これから社会環境がさらに大きく変わることを考えると、算数や国語といったスタンダードなものだけではなく、これからの時代に合った教育はより大切になっていくだろうし、今後高校や大学の教育プログラムは変わる、もしくは進化していくことは間違いないと思っている。
2019年2月1日号 FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
満開だけが花、満月だけが月ではない
【月刊HOTERES 2019年02月号】
2019年02月01日(金)