ロボットやAI などわれわれを取り巻くテクノロジーが進化すればするほど、それを使いこなす人間自身の能力や柔軟性が問われる時代となる。
あなたは今まさに未来のホテルにチェックインをしたばかり。客室に入るとそこにはかわいらしい小さなロボットが専用のバトラーとして配置されている。音声に反応するそのロボットは、ゲストに対して部屋の説明などを簡単にしてくれた後、必要があればいつでも声をかけて欲しいと言う。
「お風呂を42℃で入れてくれ」、「CNN を見たい」、「明日は朝5 時半に起こしてくれ」、「自分のいるエリアだけライトを明るくしてくれ」、「自分のいるエリアだけ音声を上げてくれ」など、リクエストに応えるバトラーロボットは実に良い仕事をしてくれる。
また、明日訪れる観光スポット周辺の地図をプリントアウトするなども簡単にできる。
これは、今から17 年くらい前に「ホテルのスイートルームにAI を搭載したバトラーロボットは開発可能か」という問いに「できる」と答えたフラワー・ロボティクス社の松井龍哉氏が想像した未来のバトラーロボットだった。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
教科書を超える答え
【月刊HOTERES 2019年01月号】
2019年01月25日(金)